[会長ブログ ― ネコの目]
年末のご挨拶

年がかわったって、どうってことない・・・などと、シラケ世代もあるやもしれませんが、年がかわることや、季節のそれぞれに応じた行事や催しが、安定した地域社会にとても重要なものだと思うようになったのは、紛争地で勤務した頃です。地域紛争が長引いている、殊に貧しい国の、更に貧しい地域では、日本なら、どこにでもあるような、お祭りや近隣の人々の集会が根付いていないように思いました。

初詣、節分、雛祭り、お花見、衣更え、お盆、そして盆踊りや花火大会、秋祭りが、地域の安定に如何に大事なものかは、それがない地域で、初めて判りました。それらの思い出が、その地の歴史、風習と個々人の思い出と連帯をつくるのです。

米大統領が、やや唐突に、「エルサレムをイスラエルの首都とする」と一方的に宣言しましたが、この地はユダヤ教、キリスト教そしてイスラム教という3大一神教のいずれにとっても聖地です。今のところ、この宣言に続く大きな紛争は発生していませんが、それぞれの宗教を信じる人々にとっては、有史以来の心の聖地にかかわる問題ですから、この政治的決定が、すんなり収まるとは思えません。

 

色々なことがあった2017年も終わります。

弊公益財団法人笹川記念保健協力財団は、本年、財団機構改革と新人事、事務所の一部改築がございました。が、財団設立の所以である世界のハンセン病制圧とその歴史を顕彰する事業および在宅/訪問看護センター起業家育成プログラムを加えたケア人材の育成他、諸所のニーズに呼応した国内外への公衆衛生的関与に関しては、日本財団様のご支援とご協力を仰ぎつつ、粛々としかし熱意を込めて行ってまいりました。

年がかわっても、その態度と努力は変化致しません。

 

ここに、皆さまからの本年中のご支援ご指導に感謝いたしますと共に、

皆々様各位におかれましても、本年の良き思い出とともに、恙なき2018年をお迎えになられますよう、財団一同、こころから祈念致します。

 

T2