[会長ブログ ― ネコの目]
「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業 起業計画発表会

昨年のNHK大河ドラマは、『おんな城主 直虎』(井伊直虎)でした。日本の中世、戦国時代に、女性が一国一城のあるじであったことが、もし、真実なら、ヨーロッパ中世の女王たちに匹敵する話だと思いました。が、武力社会であるなしにかかわらず、女性がある地域を治めるということは、その人の持つ武力故ではなく、対外的な政治的決断や駆け引き、そして城下の生業を繁盛させ、人々を幸せに治められたかどうかであろうと思いながら、拝見致しました。

毎年のことですが、私の新年初の大仕事は、8カ月の厳しい研修を終え、間もなく一国一城の主<アルジ>になる表記研修生の起業計画発表会です。

2017年6月に始まった4期生15名はすべて女性です。優しげで、過去の医療現場では、さぞや患者ドノやご家族に慕われていだだろうと思われる方々ですが、起業計画発表時には、皆さま、ちょっと目が三角にもなりかねません。それもそのはず、早い方は2月、大半は夏まで、遅くとも10月には、皆、直虎的城主になられるのです。イザ、戦場!!のお覚悟が、今までとは異なるお顔付き、雰囲気となるのでしょう。

発表者も聞き手も、真剣そのものです

発表者も聞き手も、真剣そのものです

15名の看護師が、それぞれ70分をかけて起業計画を発表します。が、質疑応答は、ほとんど看護カンゴしていません。開業地域の人口構成、医療資源としての病院や同業在宅/訪問看護センターやステーションの数、規模、スタッフの資質、そして資本金から経営の在り方・・・喧々諤々、これが看護師の集まり?と思う異質な検討会です。しかし、何故、それまでの立場をなげうって、開業に挑戦するのか、そこには長いあるいは短い看護実践の中で味わった辛い想い、それが故に抱いてきた篤い思いが煮えたぎっています。毎年、ジーンとくる話が続きます。

2014年に始まった本研修の1~3期生の先輩は、男性2名を含め、すでに29名が、北は北海道帯広郊外の音更<オトフケ>から、南は福岡県の3ヵ所まで活動中です。年末年始もなく、日々看護に励み、そしてお看取りもあったとの報告も受けています。

その先輩諸氏の城は、地域社会にあって、医、歯、薬、栄養、リハビリ、介護、その他諸々の保健関連専門家が、どのように、その地域の病める人々や高齢者、障がいのある方を、連帯して支えられるのかを検討すべき「看」護師の城であり、ところによっては、地域の人々の憩いの場になっています。

発表者にとっても8ヵ月の集大成、緊張感が漂います

発表者にとっても8ヵ月の集大成、緊張感が漂います

ところで、ギャラップ調査と云うのを耳にされたことがあるでしょうか?1935年と云いますから、今から80年以上も昔に、ミスタージョージ・ギャップという方が設立された世論調査の研究所(アメリカ世論研究所 American Institute of Public Opinion)が基だといいます。Public opinionと云う言葉も今でこそ、人口に膾炙していますが、この辺り、やはり民主主義が基本にあるアメリカの公開性といった風潮には感心します。民間の一企業の調査でありながら、とても高い信頼を得ているのですが、そのギャラップ調査の2017年の最後の報告です。

看護師が、最も正直で倫理的専門家として、悠々トップの地位をまもった(Nurses Keep Healthy Lead as Most Honest, Ethical Profession)と報じています。

看護師に次ぐのは、軍の将校、小学校の先生、医師・・・と21の職業の中のトップです。トップだから良いのではなく、看護師の仕事振り、態度、役割が良いからトップなのです。

さって、本日も今から起業計画の発表会です。私もイザ戦場へ!!