[活動レポート ― 在宅看護センター]
在宅事業:岡山・神戸研修2016夏

第1日目(7月6日)はお昼に岡山入りし長島愛生園、1期生赤瀬氏と岡山市職員の方の講義、赤瀬氏の事業所訪問と盛りだくさんの半日でした。受講生達は一様に看護師とはいえハンセン病やその背景について知らないことばかりだったと語り、この病について知る貴重な機会に感謝していました。田村学芸員の「差別を生んだのは見て見ぬふりをした『私たち』であり、差別をなくすには正しく理解し関心をもつことが第一歩」の言葉が心に残りました。

長島愛生園集合写真

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その後在宅事業の第一期生である赤瀬佳代氏(合同会社 岡山在宅看護センター晴経営者)と小野室長(岡山市保健福祉局医療政策推進課地域ケア総合推進センター)の講義を受けました。行政側の当事者からの課題抽出と多職種間の橋渡しの役割をどのように担っているか、また赤瀬氏が「意見を言える看護師」としてそこにどう参画しているかを聞きました。また、赤瀬氏から起業・運営にまつわる苦労話、失敗談を伺い事業所を見学させて頂いたことで、受講生は「具体的なイメージを持つことができた」と感想を述べました。

赤瀬さん、地域包括ケア担当者

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2日目(7月7日(木))は岡山から新神戸駅に移動しSysmex株式会社、ホームホスピスなごみの家を見学しました。Sysmex株式会社はグローバルな検査機器の会社で、林正好取締役専務執行役員から、設立以来同社が大切にしてきた「お客様目線で物事を考える」姿勢の重要さについてなどお話を伺いました。「文化のないところにサイエンスはない」の言葉通り、専属コンパニオンによる丁寧な説明をうけ、美術品で目を和ませ、茶室でお茶をいただき、広い敷地には瞑想の場があり、随所で高い文化性とおもてなしの心を感じました。最新のGPS-SNCSというサポート管理システムや学術本部の取り組み、子供向けの検査について説明する絵本の配布など、目先の利益の追求にとどまらない企業理念が社員の働きに還元されていると推察でき、受講生は大変な刺激を受けている様子でした。

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続いてホームホスピス神戸なごみの家を訪れました。ホームホスピスの居間で利用者や介護者がおいでの和やかな雰囲気の中で、松本京子さんは管理者としての立場から理念の大切さ、訪問看護ステーションとホームホスピス事業所の経理・総務、開設当時の地域から理解を得るまでの苦労話や現況についてオープンに話して下さりました。

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最終日(7月8日(金))は兵庫県立リハビリテーション中央病院・総合リハビリテーションセンターを視察しました。澤村誠志名誉院長より病院及びセンターの成り立ち、これまでの挑戦、施設の概要について講義を受けその後、施設見学をしました。OT・PT・ST、義肢装具クリニック、臨床心理、ADL評価、小児リハビリ、回復期病棟などリハビリ各種を網羅した各部門を目にし、日本を代表するリハビリ専門病院であると実感しました。日本における地域包括リハビリのパイオニアである澤村先生は「障がい者こそわが師」であり謙虚で学び続けることが大切であること、またリハビリ抜きの医療→介護となりがちな現在の介護制度の疑問について言及されました。障がい者が地域に戻り生活していくこと、そのために何が必要かを考えつづけ、常に目標を見失わないことが大切だと最後に付け加えられました。

兵庫県立リハビリポータブルトイレ兵庫県立リハ歩行補助器

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全体を通じ、研修参加者はリーダーとして、経営者としての重要な視点・姿勢を各人、施設・法人様から教わり、大変充実した研修内容となりました。