公益財団法人笹川記念保健協力財団
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WHO Goodwill Ambassador's Newsletter For The Elimination Of Leprosy

制圧大使メッセージ:第17回国際ハンセン病学会とグローバル・アピール

 5年に一度の伝統的な国際ハンセン病学会は、内外から1700人余の出席を得て盛会であった。この学会で特徴的だったのは、医学的議論が充実したことは当然としても、議題の3分の1が、ハンセン病の患者・回復者・その家族などに対する社会的差別やスティグマの問題をどう解決してゆくかという、ハンセン病の社会的側面に照準をあてたことだ。そして、140人もの回復者が全世界から参集した。回復者自身が立ち上がり、積極的に発言する場を得たことは画期的なことであった。

 2003年7月に私は初めてジュネーブの国連高等弁務官事務所を訪れ、ハンセン病と差別の問題を人権問題として国連人権委員会の議題に載せてもらうにはどうしたらよいかを相談した。それ以来継続的に国連人権委員会、人権小委員会に働きかけてきたが、ようやく、日本政府が中心となって国連人権理事会に正式議題として決議提案を出す流れができてきたことも喜ばしい出来事である。

 スティグマと差別のない社会をつくることを世界に訴えるグローバル・アピールも、今年の1月で第三回目となった。今回は、on-leprosy communityに属する世界の人権NGOに呼びかけて、賛同者となってもらったが、障害者、子供、女性、高齢者など様々な分野の社会的弱者に対する人権侵害に立ち向かう活動をしている国際的に有力なNGOが、積極的にアピールに参加してくれたことには大きく勇気づけられた。今後も私達は、non-leprosy communityに広く呼びかけ、ハンセン病と差別の問題を社会からなくするために一層の努力をしなければならない。