公益財団法人笹川記念保健協力財団
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WHO Goodwill Ambassador's Newsletter For The Elimination Of Leprosy

制圧大使メッセージ:さらなる進展へ向けて

 期待に満ちた新たな年が始まった。昨年12月に、ついに国連総会において、日本国政府が提案したハンセン病患者・回復者、その家族に対する差別を撤廃する決議がそのための原則とガイドラインとともに192カ国の総意によって採択された。この決議とともに2011年が始まったことを嬉しく思う。

 WHOの新たなハンセン病グローバル・ストラテジー(2011-2015) による活動も今年から始まった。近年、この病気の制圧には大きな歩みがあった、そして、この新たな5カ年の戦略はこの成果を基礎として成り立つものだ。早期発見と多剤併用療法(MDT)による治療が制圧には最も重要である。そのためには変わらぬ政治的コミットメントと関係者の確固たる決意が必要であり、決して気を緩めてはならない。

 そして、このストラテジーは、医療面だけでなく病気の社会的側面、すなわちハンセン病患者・回復者の人権問題及び、様々な活動への回復者の参加を重要視しており、このような進展は喜ばしい。

 ハンセン病についてより多くの人々に知ってもらうことと、人権問題としての側面についての意識を高めることが何より重要である。私は1月25日に北京大学で第6回のグローバル・アピールを発表したところである。2006年に第1回のアピールを行ったとき、私は、これはこの問題に対する世界の注意を喚起するために私ができる重要な仕事の一つだと確信した。今回のアピールは世界のトップクラスの100以上の大学の学長の方々にご賛同をいただいて発表し、教育が果たす重要な役割に焦点を合わせている。

 国連決議による「原則とガイドライン」、WHOの新規5カ年戦略、そしてグローバル・アピールは、現状を変え、進歩をもたらす大きな力となる。しかし、これらが本当にその効果を表すにはその内容がよく理解され、確実に実行されることが要求される。これは我々に課せられた命題である。皆さんの理解と協力をお願いする。