公益財団法人笹川記念保健協力財団
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WHO Goodwill Ambassador's Newsletter For The Elimination Of Leprosy

制圧大使メッセージ:さらに患者を見つけ出す

 最近のハンセン病制圧の動きが鈍い。多くの人々は、国レベル制圧達成の100マイルの道のりの99マイルまで到達したと、少し気分がゆるんだのかも知れない。私は常に100マイルの道のりは99マイルをしてなかばとすると申し上げてきた。最後の1マイルはまだ50マイル残っているということなのだ。

 ハンセン病との闘いにおいて、制圧は、根絶へのマイルストーンであり、我々は可能な限り患者数をゼロに近づけるために、できること全てをやらなければならない。

 ここ数年、世界の新患数は20万人を前後しており大きな変化はない。このことからもわれわれの活動が停滞していることが懸念される。

 そういう中で、インド保健省のアグラワル・ハンセン病担当局長(DDG)は、新規患者の早期発見と完全な治療を戦略の第一に掲げて、全国209の蔓延県で新患発見のためにコミュニティのヘルスワーカーを動員して、新規患者の捜索を開始した。この結果、当然の成果として、新患者数は増加の兆候を見せている。「それは前向きな兆候である」とアグラワル氏は言う。「一時的には患者数が増加しても、隅々まで関係者を派遣して可能な限り正確な患者数を把握し治療に取り組むことが、結果的には病気を根絶する道へとつながる」というのがアグラワル氏の固い信念である。

 私はこの活動を強く支持する。今一度、われわれは辺境の地までも足を延ばすことをいとわず、新患者の発見とその治療活動を行うことに全力をあげるべきだ。それこそわれわれに与えられた責務ではないか。われわれのハンセン病との闘いはまだ道半ばというのが現実なのだ。