公益財団法人笹川記念保健協力財団
English
文字サイズ文字を大きくする文字を小さくする

WHO Goodwill Ambassador's Newsletter For The Elimination Of Leprosy

制圧大使メッセージ:温かい御心寄せ

 2014年7月22日、天皇皇后両陛下は宮城県の東北新生園を訪問され、差別や偏見に苦しんできた入所者一人一人の手を取って励まされ、また、入所者の支援に長年携わってきた関係者の労をねぎらわれた。

 両陛下の、ハンセン病患者・回復者に対する御心寄せは長きにわたる。両陛下は、皇太子ご夫妻時代からハンセン病療養所の訪問を続け、この7月で全国14カ所すべてのハンセン療養所の入所者とお会いになった。

 ある入所者は、両陛下のご訪問を非常に心強いと感じているだけではなく、ハンセン病問題の啓発にもつながっていると、深く感謝の意を表していた。このように長年にわたるハンセン病患者・回復者への温かい、愛情あふれる思いが今後も皇室の中で末永く受け継がれてゆくことを願っている。

 2014年5月1日現在、日本の療養所にいらっしゃる回復者の数は1,840人、平均年齢は83.6歳である。みな、壮絶な苦難の人生を歩んでこられた方々だ。その数が減るにつれ、我々は彼らの記憶と経験を残すためにあらゆることをしなければならない。

 私は、ハンセン病を取り巻く患者、回復者の苦難の歴史は、人間の犯した負の遺産として正しく後世に伝えてゆくことが重要だと考えている。決して忘れられてはならない。

 このことを心に留め、私は両陛下のハンセン病患者・回復者に対していつもお示しになる暖かい思いやりに、深い尊敬の念を抱くのである。