公益財団法人笹川記念保健協力財団
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WHO Goodwill Ambassador's Newsletter For The Elimination Of Leprosy

制圧大使メッセージ:われわれの活動はガンジーの思い

 インドでは昨年より ハンセン病との闘いに向けて、関係者の新たな決起をうながす努力がなされている。第12次国家ハンセン病制圧プログラム(National Leprosy Eradication Program, NLEP)5カ年計画の中間評価が保健省とWHOインド事務所によって実施され、その評価報告がほぼできあがった。そして、3月には、インド州政府ハンセン病担当官 を集めた年一回の活動報告会議が保健省の主催で行われたが、その会議に連動する形で、保健省、WHO、日本財団の三者の提唱のもとでハンセン病の制圧にかかわる活動に従事する組織や個人、そして回復者団体に加えて病気の問題とそれに付随する人権の問題に関心を有する組織の代表にもお集まりいただいたステークホルダー 会議も行われた。

 インドの回復者団体の皆さんとわれわれは、お年寄りの年金の増額、子ども達の教育の充実、マイクロクレジットの提供など、ハンセン病をな くすだけではなく、回復者とその家族の生活そのものを向上させ、彼らをとりまく社会を変える活動を行っている。

 これは、私がステークホルダー 会議のあいさつの中で引用したマハトマ・ガンジーの言葉に通じるものである。ガンジーは国づくりのマニフェストである「建設的計画 “Constructive Programme”」の17番目にハンセン病の課題をあげた。そして「あなたがハンセン病患者の人生を変えることができるのなら、あなたは村を変え、国を変えることもできる」と語り、国民のハンセン病に対する関心を呼び起こしていたからである。

 昨年の9月と11月の2度にわたり、私はモディ首相に、ハンセン病を取り巻く問題の解決について指導力を発揮してほしいとお願いをした。ガンジーと同じグジャラート出身の彼はこれに同意をして下さったので、今後の彼の活動に期待したい。私はそろそろ神様のもとにいく年齢だが、ハンセン病との闘いへの情熱を失ったことはない。人生の最後の瞬間まで、皆さんと共に活動できることを幸福なことと考えている。さあ 皆さん、一緒に汗を流しましょう。

WHOハンセン病制圧大使 笹川陽平