[財団ブログ]
浦島太郎と老婆心

先日、日本財団による寄附講座「いのちを考える」を聴講するために、何十年振りかで母校を訪問した。それで驚いたのが、出欠の取り方。なんと、IDカードをカードリーダーに通していた!授業が始まると、ピッ、ピッ、ピッとうるさい音が聞こえてきた。「何!誰かが携帯メールでもしているの?」と後ろを振り返ると、手のひらに載るくらい小さなカードリーダーが回ってきた。ああ、「私は浦島太郎だった!」とかなりショックを受けた。
講義は1時間半、=がんの緩和ケアーの最前線=と題する講義で随分と専門的だったが、大変興味深かった。がんの痛みは最後はモルヒネだけだと思っていたが、実はモルヒネでは効果が無い痛みが多いこと、痛みをとる他の多くの薬があることを始めて知った。その他の新鮮な情報としては、
15年後には、がんによる死亡は2人に1人となる
スピリチュアルペイン(生きる意味を見出せなくなる苦痛)
痛みのケアーは分単位で変化する(スタッフは兎に角はとても忙しいのです)
3年前、父ががんで亡くなっているので、一層興味をもって聴講していた。すると、前に座っている2人の若い女性が少々うるさい。声がだんだん大きくなっていくので、「何だ、何だ!」と思って覗き込むと、全然関係のない教科書とレポートフォームを見ている。「あっ、私もずっと昔、こんなことをしていたな。しかしうるさすぎる!」、そこで、紙片に「静かにして下さい」と書いて、静かに(!)渡した。直ぐに静かにしてくれたので、感謝、感謝。しかし、一人は黙々と別科目のレポート書きに専念、もう一人は静か~~に居眠りをしていた。学ぶ機会を無駄にしている二人を見て、「私も、昔はなんてもったいないことをしていたのだろうか」とひどく悔やまれた。「老婆心ながら、お二人さん、いつかあなた方も、私のように悔やむわよ。そんな事の無いように、しっかり講義を聴きなさい。。。」と心の中で言った。
講堂は400人くらい入ると聞いていたが、80%くらいは埋まっていたと思う。中には、びっしり講義に対するコメントを書いている学生もいた。さまざまな学生模様を見て、う~~ん、人間観察は面白いと思った。 Jinko