[会長ブログ ― ネコの目]
アフリカのネコ

先週記したように、10日間、エチオピア、コンゴ民主共和国そしてコンゴ共和国(半日だけ)に参りました。

十数年前、WHO本部緊急人道援助部に勤務した折、毎月、時には毎週のように訪問した多くの紛争地のComplex Humanitarian Emergency(いわゆる地域武力紛争)は消えています。完全に解決したと断言できる国、取りあえず、現状では、紛争なし地域があるようです。が、短期間でも平和を経験した人々が増えることはこの自然資源リッチな大陸全体の安定には重要だと思います。

しかし、西アフリカのエボラは、まだ、終息していません。また、安定と云っても、統治…と云うと大げさですが、国がきちんと管理しているとは言い難い、いわば行政空白地区ともいえる地域、首都圏からそれほど遠くなくとも、砂漠や熱帯雨林地帯にあって、交通の便もほとんど整っていないところでは、例えば、ボコハラムのような異種な紛争要因が侵入しています。しかしながら、今回訪問した3カ国の首都圏は発展著しく、どこでも新しいビルや道路と、いずこにも中国語の看板が目立ち、ビルの工事現場にも、一見、中国人らしき姿も見えました。80、90年代、わが国の進出著しかった頃、英仏蘭など、かつての宗主国の人々は、ここにもJapanあそこにもハポンなどと、あるいは少し苦々しく、ご覧になっていたのかも知れません。歴史はめぐるですね。

さて、最初の訪問国エチオピアは、かつてアビシニアAbyssiniaとよばれていました。そうです。ネコのアビシニアンの所以です。が、ネコのアビシニアン種は、エジプトのアレキサンドリアからイングランドに連れ帰られて縞ネコと掛けあわされて創られた新種なので、名と元祖は一致していません。が、この種のネコはいないかと、キョロキョしましたが、そもそもネコは一匹も見ませんでした。

2番目のコンゴ民主共和国(旧ザイール)もネコの気配はなく、アフリカのネコは絶滅したのか!など思っていましたら、まず、一匹は、首都キンシャサのJICA事務所の玄関。くっきりと白黒が分かれた正装のネコ紳士(写真1)。そして、赤道直下の赤道州の州都ムバンダカのホテル。久しぶりにお湯が出ない、水もチョロチョロのホテルでしたが、そのテラスレストランの主のような猫様(同2)。何よりも人懐こく、そして押しつけがましくなく、ひっそりと足下に「居る」、ちょっと声をかけると、「ナァ~ニ?」と云う風にエレガントに「ニャァァーン」と答えるのです。こちらは、しっぽが縞々で、アビシニアンの最初、エジプトから持ち帰ったネコと縞ネコを掛けあわしたと云うのに該当するような・・・・でも、他の特徴は異なります。どちらもハンサムボーイでした。ネコは、狂犬病他色々な感染症の原因をもっており、ネコオタクの私も、絶対に触らないで、写真を撮るだけなのですが、遂に誘惑に負けてしまいました。
かつてcat’s indexなど提唱し、ネコの健康(やせと顔つき)から当該地の子ども健康状態を推定したりしていました。それに従いますと、この2匹のハンサムネコのやせ具合からすると、この国の子どもの死亡率(5歳未満児死亡率)は180~200/1000といったところでしょうか?

正装のネコ紳士(写真1)

正装のネコ紳士(写真1)

テラスレストランの主のような猫様(写真2)

テラスレストランの主のような猫様(写真2)