[会長ブログ ― ネコの目]
台北

連休の前半、第11回アジア太平洋ホスピスカンファレンス(No.11 Asia Pacific Hospice Conference)に発表するため、日本財団ホスピスナースネットワークメンバーご一行と、台北(タイペイ)に参りました。

ご承知のことかもしれませんが、この会は、その昔、本財団名誉会長日野原重明先生の強力なイニシアティブ(APHCのHPには、先生のvisonとgenerosity<気前の良さ、つまりご厚意>とあります)で生まれたアジアと太平洋地区のホスピスケアと緩和ケアの発展のための実践的集まりとして始まりました。正式にはアジア太平洋 ホスピス・緩和ケア カンファレンス ネットワーク The Asia Pacific Hospice Palliative Care Network、通称 APHNです。2001年来、隔年、各地で開催されており、名誉会長のgenerosityによるHinohara Lectureがあります。集会は、2004年竣工時には、世界で最も高い建造物だったという台北101の隣の、台北国際会議場でした。

これもご承知のことでしょうが、台北は人口270万人弱の台湾の「首都」的都市ですが、公式には、政治の中枢とか主要都市と呼ばれています。台湾が、国連などに認知された「国」ではなく、大陸中国、つまり国連常任理事国である中華人民共和国に対しての「台湾」という地域という位置づけ。ですから、国と国の外交を司る「大使館」はなく、民間交流的な財団法人交流協会が置かれています。外務省HPによれば、現在、22ヵ国が台湾と外交関係をもっていますが、他の国々は、日本同様、駐在員事務所などによる非公式交流だそうです。真剣に考えると違和感もありますが、現地の人々は、早急な独立とも、また、直ちに中国(中華人民共和国)との統一も望まず、実質的には中国と物理的には分離したまま、徐々に可能な、また、必要な交流を行うという現状維持を望まれているとか、白か黒かと二分したい日本人に比し、はるかに大人の姿勢とも思いました。

微妙な国際政治的な状況を無視して、観光だけに徹すれば良いのかもしれませんが、かつて何度か訪問したパレスチナでも感じたのですが、現実にたくさんの人々が生活し、また、国際社会も無視できない存在なのに、日本のような「国」でない・・・そんなところを平然と闊歩している自分に感じる違和は感はぬぐえませんでした。しかし、 少し蒸し暑さはありましたが、地下鉄内の飲食は、チューインガムを含め、罰金と云う厳しさもあって、道路にはごみはなく、かつてポルトガル人が、「フォルモサ(Formosa<麗し>))の島」 と呼んだように、気持ちよい街並みでした。

さて、台湾は、九州より少し小さい島に2,300万ほどの人々が住み、「国」の経済発展を示すGDPは約21, 000米ドル(2013年,台湾行政院主計處)です。私ごときでも記憶している鴻海精密工業は台湾に本社を置く世界最大のエレクトロニクスサービスです、との解釈をさておいて、学会の合間に、たまたま紹介を受けた現地の若い女性社長に案内して頂いた観光報告を致します。

最初は迪化街(Dihua jie)。淡水河水運で繁栄した時代からの赴きある建造物もさることながら、漢方、乾物、衣類、また、前衛的な店々。合間にコンビニもありますが、街町全体に、いわゆる漢方薬の匂いが漂い、香港ではないとは判っていましたが、今にも、ビルの陰からジャッキー・チェンかブルース・リーが一回転して出てきそうな感じもありました。

何だか判らないものが山積みされていて、お訊ねすると中国料理の高級食材「ツバメの巣」!! 色々種類がありました。その一角、縁結びの「月下老人」が祀られた古刹。実は、観音菩薩はじめ、あらゆる「神」も「仏」もお祀りされているそうです。ご一行は、学会会場に劣らず、真剣なお顔付になられて、七面倒な仕来り通りにご参拝されました。縁結び?

次は竜山寺(lonshan su)。ご本尊さまは聖観世音菩薩だそうですが、航海の女神さまやら福徳招來の媽祖さまやら、(日本式には天神さまである)文昌帝君やら、三国志の武将やら、色々な神様、仏様将軍さまが混在でおいでです。ですから、何でもお願いできる、日本の八百万<ヤオ ヨロズ>の神様の本拠に近い感じでした。こちらでも、また、色々なお作法がありましたが、現地女性社長のモダンなご指南で、チョット端折ってさわりだけやらせて頂きました。

赤く塗った大型の柿の種的木片を2個、押し頂いて、氏名、年令、住所!! 職業とお願いを唱えた後、地面に柿の種を投げる、表と裏がそろえば、次に進む。次は、筒に束ねて入っている長さ1メートルもありそうな木片の上縁をガシャアガシャとなぞって、その中の一本を抜く。と書かれている数字が、つまりおみくじでした。私は、八十九、前殿の一角にある引出からその番号を頂く。私のは、「上上」・・・日本式には大吉だそうです。モチロン、氏名、住所、年齢とともに、あれこれ沢山お願いしましたので、今年も上手く行くであろうと確信しています。最後は、その龍山寺前の出店。まず、かき氷の上に、小豆、金時豆、白玉餅。どんぶり以上の大きな容器で55台湾ドル・・・220円ほど。皆で分け合いました。

こうして、数時間の台北観光は恙無く終わりましたが、本命の故宮やお茶の名所阿里山、九份などなど、残っているところは多い・・・つまり、また、行きたいところです。

学会会場にて 縁結びの神様の御利益は?
     <学会会場にて>       <縁結びの神様の御利益は!?>