[会長ブログ ― ネコの目]
ボートレーサー

1ヵ月ほど前、73歳のボートレーサーが現役を引退なさったという新聞記事を読みました。

ボートレース界大レジェンド加藤峻二レーサーは、レーサー生活56年、1959(昭34)年に、5期生としてのデビューだそうですから、数々の優勝記録などの輝かしい記録や「全盛期」には「ハヤブサの舞い」とよばれたレースぶりも、斯界大レジェンドとよばれるにふさわしい方でありましょう。1959年は、現在の天皇皇后のご成婚の年でもありました。医学部に入学した私も、ミッチーブームとともに、テニス部に入りました。

加藤レーサーの記事を思い出したのは、7月8日のNHK「探偵バクモン」という番組で、女性レーサーたちが取り上げられていたからです。

一昨年、笹川記念保健協力財団に加えて頂いた折、関係団体にご挨拶に参りました。
そのひとつが公益社団法人日本モーターボート選手会でした。

上瀧和則会長は、どちらかと申せば、まだ、水上で疾走されている方がお似合いかと思われるお若さ、1987(昭62)年の選手ご登録ですから、加藤レーサーの次の、次の世代でありましょうか。ご挨拶のついでに、無謀にもお願いしたレースボート試乗は、その年の8月に実現しました。今から思えば、ほとんど運動もしない、後期高齢者に近い歳で、何と無謀なことをお願いしたか・・・と大いに後悔していますが、すごい経験、73歳で乗ったのはギネスものと、上瀧会長のお褒めを頂いております。

が、NHKの番組で、爆笑問題のお二人が、女性レーサーのボートに乗って、恐らく、かなりの恐怖心を感じられているようなシーンを拝見しながら、私の経験や、その後のレーサーたちとの交流に思いを馳せました。

番組でも説明されていましたが、モーターボートレースは、本当に公正公平な仕組みで行われます。そもそも、ご自分が操縦するボートも個人所有はなく、どのボートに乗るかも選べないそうです。加藤レーサーのご引退を決意させた理由は、約15年振りのフライングを切ったことだそうですが、正しくレースを行わなかった場合には、自費にての訓練所に立て籠もり「矯正?」を受けることなど、厳正な規律が求められているのです。

実は、番組でも、バクモンのお二人は激しく揺れておられ、そして、だから必死に掴まっておられましたが、平坦な水上を滑るように走っている、つまり格好良くは見えていますが、実際には、激しいデコボコの道?を全力疾走する自動車より、遙かに、はるかに激しく揺れます。ルールを守るということにおいては、とても厳格なスポーツであり、6艇が全速でターンマークを目指すため常に危険と隣り合わせの競技ですが、めったやたらに危険があるわけではありません。が、番組では、4割減のスピードと仰せでしたし、私が乗せて頂いた折は、5割減、つまり実際のレースの半分のスピードだったのですが、爽快などと感じたいのは、ゆるゆる走りだした数秒だけ。以後は、両手はグリップをしっかり握りしめ、膝と足は船側にしっかり押し付けて身体を固定していないと、ボートから放り出されそうな・・・

水上で、私がモータボートレーサーにご迷惑をおかけしたのはこれだけですが、財団は、主たる活動であるハンセン病制圧には、特に選手会からの多大なご支援があります。選手会は、その他にも社会貢献を進めておられます。 また、上瀧会長とは、WHOハンセン病制圧大使である日本財団笹川会長のお供で、まだ、ハンセン病発生があるインドネシアパプア州にご一緒し、昨年度の財団活動では、「日本財団ホスピスナース研修」時、選手会専務や女性レーサーのご参加を得て、南三陸町へのご寄贈を頂いたりと、地上での関係は続けさせて頂いています。

NHKの番組では、もう一週あるそうなので、楽しみに拝見します。