[会長ブログ ― ネコの目]
ハンセンリボン

1月最終日曜日は、世界ハンセン病の日でした。

有史以前から知られているこの病気は、感染力も発病力も極めて弱い「らい菌」の感染症に過ぎません。この細菌は、エボラウイルスのように、病気に免疫を持たない集団なら、あっという間に蔓延し、感染者のほとんどが発病し、そしてその多くが命を失うほど、感染力も発病力も強い病原体ではありません。とてもとても弱い微生物なのです。しかし、生活環境の悪い状態にある人々の間なら、密やかに忍び込み、ジクジクと生き延びます。皮膚の知覚を殺し、その結果、末梢部に変形や障害をきたす・・・そして、感染者が、地域社会のみならず、時には知人友人そして家族からも阻害されてきました。

しかし、1980年代、3つの薬剤を、一定期間服用することで、完全に治癒することが判りました。そして、1991年、WHOは、「人口1万人当たりの患者数が一人未満」をもって、公衆衛生上、ハンセン病が制圧されたとしようとの目標を掲げました。その目標は、日本財団が先導した薬剤無料配布もあって、ブラジルだけを残すまで改善されています。

1月30日は、68年前の1948年、インド独立の父マハトマ・ガンジーが暗殺された日です。

そのガンジーは、かつて、ハンセン病療養所の開所式に招かれた際、「療養所の開所式には行かない。最後の療養所が閉鎖される際の式典になら行く」とおっしゃったそうです。そして、その命日1月30日に近い日曜日、つまり1月の最終日曜日が「世界ハンセン病の日」なのです。

2016年の1月、その世界ハンセン病の日を含め、笹川記念保健協力財団は、日本財団と共に、沢山の行事を行いました。詳細は、どうぞ、両財団のホームページ、(日本財団,  笹川記念保健協力財団) をご覧下さい。ここでは、2016年世界ハンセン病の日を期して、私どもが提案した「ハンセンリボン」をご紹介致します。

ハンセンリボン

皆様は、HIV/AIDSと共に生きる人々と連帯し、支援するためのシンボルであるレッドリボンをご存知でしょう。HIVの感染、AIDSの発病、そのような人々への偏見を解消し、連帯し支援するためのシンボルです。

私どもは、沢山のリボン活動の中に、ハンセン病をめぐる問題を正しく理解し、この病気の感染者、発病者、回復者そして家族への連帯支援を示すものを加えようと、新たなアマリリスカラーリボンを作りました。レッドリボンのように色でなく、「ハンセンリボン」と呼びます。
ハンセン病をめぐる諸活動、この病気への偏見差別の撤廃、さらに社会の中の差別をなくすための活動を支援するシンボルとして、ご活用頂ければ幸いです。

詳細は、笹川記念保健協力財団(smhf@tnfb.jp)までお問い合わせ下さい。