[会長ブログ ― ネコの目]
新年度

新しい年度が始まりました。私ども、笹川記念保健協力財団も、改めてハンセン病対策、ケアと世界の公衆衛生の向上に邁進してまいります。引き続きのご支援をお願い致します。

今朝、少し曇ってはいましたが、郊外に借りている家の近くの数本のサクラは、淡い朝日の中に、見事な満開ぶりを誇っていました。

「しきしまの やまと心を ひととはば 朝日に 匂ほう 山桜花」

とは、ちょっと違う風情ながら、サクラという花は、私だけではなく、何か、また、何故か、日本を強く連想させるように思います。

この本居宣長のうたは、日本人の心情を表し、大和心=魂とは武士の考えとの解釈から、軍国主義を鼓舞することにも使われたそうです。いわゆるソメイヨシノなど、多数本が同時に一斉に開花し、一斉にパッと散り始めるに対し、山の中腹に、一本、どっしりと構えている山桜はちょっと違う気がします。花に気付いた頃には、葉も同時。そして意外と長持ちです。潔さの象徴には向いていないし、ぼってりとした花は、清清しさとも違う印象です。でも、成熟した大人の風情です。

昨今、サクラの名所で毛氈敷いた、昼間から一杯きこしめしての古典的お花見はなくなりました。コンビニのおにぎりやスナック片手に、帰宅途中のそぞろ歩きも、また、乙な近代的お花見です。

街には、黒や濃紺のリクルートスーツ姿の若者の集団が往来なさっています。新入社員/職員でしょう。近頃の若者は・・というのは、文句を付ける際の枕詞ですが、足が長く、スタイルの良さ、そして颯爽とした姿、まぶしく眺めるばかりです。が、失業率が少し増えたという情報もあります。若者が元気で、活躍できる社会、子どもが生き生きしている街でなければ、高齢者が長生きして、頑張る意味も、日本の発展もありません。

今日はピカピカながら、肩に力が入っている新人たちが、葉桜の頃には、新しい環境に馴染み、組織の一員としての落ち着きをもって、活躍し貢献下さる事を切望します。