[会長ブログ ― ネコの目]
都会と田舎 偏見と思い込み

知人からの伝聞ですが、以下は、偏見なのでしょうか、思い込みなのでしょうか?

週末の地方都市の公共交通機関の出来事です。

知人は、二人掛けのシートがならぶ列車に乗っていました。それ程混んでいなかったこともあって、隣の列の席では、高校生らしい少年 or 青年が二人掛けを独占していました。ある駅から、老齢のご夫婦とおぼしきカップルが乗ってこられました。その高校生は、「どうぞ!!」と、お二人に声をかけて席を譲り、知人の隣に移りました。

くだんのカップルの男性が、その高校生らしき青年にお尋ねになったのです。「君は東京から来たのかね?」と。答えは、「いえ・・・・?」と。

その男性は、続けて、こう仰せになったそうです。「とてもよく気が利くから、東京から来た人かと思った・・・」と。

知人は、その青年に思わず言ったそうです。「失礼しちゃうわね!この地の人間でもちゃんと礼儀をわきまえているわよね!」と。青年は、ニヤリとしました・・・

東京と地方、都会と田舎。

毎度の古い話ですが、医学部での私の恩師は、定年より早く引退され、郷里であった地方・・・明らかに田舎の国立療養所に、ご専門だった血友病の診療拠点を整備するために赴任されました。半世紀も昔の話です。思い返しても懐かしィですが、その療養所には、タイプライターがありませんでした。-そういえば、まだ、愛好家はいらっしゃるそうですが、この一世を風靡した道具?自体、ほとんど見かけなくなりました- 私は、上司にそそのかされて、週末、恩師の特訓個人授業を受けなさいとのお勧めで、毎金曜日、少し早めに勤務を終えて、車に電動式IBMタイプライターを積んで、その田舎に通ったものでした。

恩師は、しばしば、仰せになりました。

「キミィ、田舎に住んでも田舎者になってはいけないよ!」と。「いつも目を外に向けていなさい。病院、大学だけで世の中は成り立っていない。」「日本だけが世界ではないンじゃよ。」とも。

後年、私流に付け加えて若い人に、この話を伝えます。

「質問1 田舎とはどんなところか?」

この問いには、しばしば正解が出ます「自然のあるところでぇーす」。

「質問2 田舎者とはどんな人か?」

これには千差万別の回答が出てきますが、割合、的を得たものがありました。曰く「私のジィちゃんみたいな人! 頑固で、人の云うこと聞かない!!」「私のバァチャンも。自分の思い込みで判断する、50年も昔、自分が若かった時の経験で判断する、私が何をいっても聞こえていない。」

私が恩師から受け止めたことも、それに近いのです。

「田舎者とは、周りが見えない人・・・だから、都会に住んでいても田舎者は居るし、田舎に住んでいても田舎者でない人はいる。」

さて、前述のお年を召した男性が、「礼儀正しき若者は東京人」と思われたことは、地方に対する偏見でしょうか、あるいはその方の東京に対する思い込みなのでしょうか?

東京の、取り分け、夕方以降の混雑した乗り物では、それ程くたびれてはなさそうでも、若者たちはどっかと座って、携帯ゲームに忙しそうですね。時には、もう少し年配の・・・いえ、老若男女ともゲーマーがおいでですが・・・