[財団ブログ ― ハンセン病]
子ども大喜び 布絵本

遊べる布絵本を知っていますか?
そのものズバリ、布でできている絵本なのですが、近頃は小さい子どもが指先を使って
リボンを結んだり、ボタンをかけたり、マジックテープでくっつけたりするものや
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数字を覚えるために数に合わせて小さい人形をポケットに入れたり、スナップボタンでとめたり
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見るだけでも楽しくなる仕掛けがしてあります。
動物、魚、虫、花、食べ物など、形も色もさまざまで、子どもは大喜び。
無言になって遊びます。
nana with the book.JPG
この布絵本、日本をはじめ、デパートではかなりの金額で売られています。
その布絵本を、思いがけないところで見てしまいました。
どこでしょう。
なんと、フィリピン マニラの第1回全国ハンセン病回復者ネットワーク会議の会議場!
2012年3月にマニラで第1回ハンセン病回復者ネットワーク会議が開かれました(こちらもどうぞhttps://www.smhf.or.jp/news/news.cgi?mode=old)。
フィリピンには全国8国立ハンセン病療養所がありますが、その周辺には回復者グループが活動をしています。そのひとつがスタードール (Star Doll Cooperative)です。
1978年、マニラ近くのタラにあるホセ・ロドリゲス記念病院の入所者の女性5人によるグループが発足しました。発足といっても、実際にこれを作ったのはシスターたちでした。若くてやる気のある女性たちが何かをすることを手伝ってあげようという気持ちからできたものです。
当時を知るメンバーは「あの頃はよかったわ。食事も出てくるし、いろんな必要なものも全部もらえたし、難しいことはシスターたちがやってくれたしね」と言います。シスターたちは、女性たちが収入を手にすることができるように、ということで、刺繍や縫物などの指導を始めました。シスターは教会のつてを使って、フィリピンだけではなく日本やスペインなどにも販路を求めました。
けれども、グループの実質的な管理はシスターたちがやっていたましたが、2004年頃からこの女性グループの自立を計画しました。しかし突然何もかもひとり立ちはできないということでやってきたのが、Vedrunaという団体です。2004年から2008年までかけて、Vedrunaは協働組合を立て直すためのビジネス管理と体制強化を図りました。
2008年には協働組合はStar Doll Cooperativeとして、女性たち自身が管理運営をする協働組合に生まれ変わりました。現在では約80人が働くStar Doll。シスターたちがいたときには、なんでもやってくれたけれど、現在では自分たちで何を作るか決め、自分たちでどこに売るか考え、自分たちで稼ぐことができます。残念ながら販路はなかなか開けず、財政的にはかなり難しいのですが、この製品を見れば、明るい未来が開けそうな気がします。
今度マニラに行くときには巨大スーツケースを持って、大量に購入してきたいと思います。
(H)