[財団ブログ ― ハンセン病]
フィリピン 布製品

フィリピンの首都マニラの郊外にあるタラには、国立ハンセン病療養所ならびに総合病院であるホセ・ロドリゲス記念病院があります。
ここの入所者の女性たちによる布製品については、このブログでも2012年6月5日にご紹介しましたが、このスタードールを訪問しました。
スタードールができたのは1978年。ホセ・ロドリゲス記念病院の入所者の女性たちに、現金収入の道を探すために、タラに長年住んでいたシスターたちが始めました。
当初は何を作れば売れるのか分からず、木彫りや刺繍などさまざまなものを試したそうです。
作っても売れなければ収入は得られないということで、シスターたちが、出来上がった製品をリュックサックに詰めて、マニラの店などに売りに行ったそうです。
幾度も試した結果、フィリピンではなかなか売れないということで、シスターたちの出身地であるスペインの教会で販売を開始。その後、教会のつてでドイツや日本にも販売するようになりました。
スペインやドイツで売り始めるようになり、徐々に買い手から、「次はこのようなものは作れるか?」などという注文がつくようになり、どんどんと製品もバリエーションも増えていったそうです。
5人の女性で始められたスタードールは、現在76人が働いています。
在庫が増えすぎないように、注文がないときには、何人かが週に3日だけ働いています。
マニラは現在気温約35度。
暑い日中も、みんな仲良く話をしながら、手は忙しく動きます。
一つの人形も、
顔を作る人、
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(真ん中→右上→左下で完成)
体を作る人、
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(胴体と手足に綿をつめる。昼食時間なので昼寝している人も後ろに・・・)
洋服を作る人、
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など、何人もの手を経て作られています。
出来上がったものは、一つ一つ丁寧に石鹸水で洗い、最後にもう一度品質チェック。
破れたり、汚かったり、壊れているところがないか確認をして完了。
一番注文が入るのはクリスマス時期が多いそうですが、昨年のクリスマスはあまり注文が入らなかったそうです。
現場の責任者であるノエミさんは
「昨年のクリスマスは大変でした。注文が入らないので、あまり女性たちにも働いてもらえず、ここで働いて収入をと思っていた皆に辛い目に合わせてしまいました。
今年はもっと注文が入るといいのですが・・・」と言っていました。
赤ずきんちゃん、白雪姫、シンデレラなどの人形や、布絵本など、見ているだけで幸せになるような素敵な製品がたくさんありました。
一つ一つ心のこもった製品ばかりです。
今年も10月に東京日比谷公園で開かれるグローバルフェスタなどで、このスタードールの製品を紹介していきたいと思っていますので、その際にはどうぞお手にとって見てみてください。
(星野)