[財団ブログ ― ハンセン病]
ハンセン病の歴史をのこす ― コロンビア

ハンセン病の歴史を残そう、という動きは世界の幾つかの国・地域で始まっている。何よりも、ハンセン病の当事者や家族が「私たちの歴史を失いたくない」「私たちの軌跡を知ってほしい」という思いで保存・発信しようとしていることは素晴らしい。
そんな試みの一つ。コロンビアの首都ボゴタから114km。アグア デ ディオス(Agua de Dios)直訳すると「神の水」はボゴダ川の岸にある小さな町。しかし、1870年代からハンセン病患者の隔離の歴史がある街でもある。ボゴタ川にかかる橋は「ため息の橋 (今では立派な鉄の橋だが、かつてはつり橋、それ以前は、なんと人間を籠に入れて、上部のワイアーから吊り下げて対岸に運んだという。
今日人口1万人余りのこの町は、大半がハンセン病の患者とその子孫。140年の街の歴史、自分たちの祖先の歴史を残し、誇りをもってひろく知ってほしいと「手作り」の資料館を作り、街の美観を維持し、絵画や音楽と景観をまもり、アグアデディオスを訪ねて欲しいと呼び掛けている。地理的にも心理的にも遠い国ではあるけれど、この地を訪れることが出来るラッキーな人は、是非とも当事者NGO「コルソハンセン(ハンセンの心)」を訪ねて交流してほしい。
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手作り資料館
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ため息の橋