[財団ブログ ― ハンセン病]
世界ハンセン病の日

1月最後の日曜日は「世界ハンセン病の日」である事をご存知ですか?
フランス人の弁護士ラオル・フォレローにより1954年に提唱され、以来毎年、世界各地で啓発と募金活動が行われています。彼は、この日に向けたメッセージで、次のように言っています;
「ハンセン病との戦いは、単に病原菌との戦いに終わらない。この戦いは我々自身の心の中の戦いでもある。我々一人ひとりが受け継いでしまったハンセン病に対する恐怖感を、勇気を持って乗り越える戦いだ。この病気に対する罪悪ともいえる恐怖感を持つ「人」・「社会」も、同時に治療されなければならない」(「青松」掲載「出会い(15)」より引用)
世界保健機関(WHO)の最初の公式記録として、1985年末の世界で治療中の患者の数は5,351,408人とされています。最新の記録は2013年3月末で189,018人です。1981年にWHO専門家により開発された治療薬(MDTと呼ばれる)が、「病原菌との戦い」を勝利させました。MDTは今なおその優れた効果で、毎年新たに診断される約20万人の患者を完治させています。
MDTには、しかし、「人」・「社会」の心にある、この病気に対する「恐怖感」を治す効果はありません。これを治療するには、ラオル・フォレローが言うように、私たち一人ひとりが「自分の心と向き合う」ことです。
「世界ハンセン病の日」ができ今年で60年が経ちます。にも拘わらず、ハンセン病に対する「恐怖感」による偏見・差別は依然として世界中に残っています。2010年12月、ニューヨークの国連総会に於いて、ハンセン病患者、回復者とその家族に対する偏見・差別を無くすための決議が、満場一致で通過しました。
そろそろ、私たち一人ひとりも、社会も「自分の心と向き合い」、ハンセン病に対する不必要で誤った「恐怖感」を捨て去る決議を通過させませんか?
「世界ハンセン病の日」は、そのためにあります。今年は1月26日の日曜日がその日です。