[財団ブログ ― ハンセン病]
バングラデシュ事業レポート ~排斥から連帯へ:コミュニティレベルからの変革~

重いバリアー
バングラデシュ北西部にあるボグラ県では、多くのハンセン病回復者が偏見差別のために物乞いなどで暮らしています。回復者の中には、偏見差別という社会的バリアーに加えて身体の障がいを持つ人もおり、これらに対応することができないまま、人間らしく生きる道が阻まれています。
地域に拡がる、連帯の力
この状況を打開するため、当財団は2011年よりLEPRAバングラデシュと協働し、①情報共有と社会的交流のためのセルフヘルプグループへの参加、②社会的バリアーの克服と生計向上手段の提供、からなる事業を支援しています。プロジェクト開始以来、3年間で約960名が参加しました。グループ会合、能力開発研修、生計オリエンテーション等の実施は、各人の生計向上のみならず、コミュニティに溶け込みやすい環境を作ることに成功し、近隣との交流が始まっています。さらに、グループリーダーは、地域行政府の農業課や社会福祉課、保健課等とつながり、メンバーへ各種行政サービスを届けています。こうした際立った変化を目の当たりにしたコミュニティの人たちは、今、ハンセン病回復者から、グループ運営や様々なスキル開発の術を学び、地域社会に連帯が拡がっています。まだ小さな活動ですが、人々は確実に力をつけています(戸引)

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▲ライス・バンク(米の貯蔵庫)に米を入れる女性たち
住民からの声:ライス・バンクを運用する女性グループ

「村の多くは日雇い労働で、収穫期の前は仕事がなく食べ物に困っています。近所のセルフヘルプグループのメンバーの方と相談して、メンバーの女性たちと一緒に、収穫期前も家族に食事を提供できるよう、皆でお金を少しづつ出し合って、お米の貯蔵庫を買って、一緒に管理しています。」