[財団ブログ ― ハンセン病]
マレーシアの家族の絆プロジェクトはいま

ハンセン病隔離政策が取られたマレーシアで最大、世界で2番目に大きい療養所(世界最大はフィリピンのクリオン療養所)となったスンゲイブロー療養所では、ハンセン病の感染予防を目的に子どもは、誕生直後から療養所内の乳児院で育てられました。
その子どもたちの大半は生後6カ月までに親族に、それが叶わない場合には国内外に養子に出されました。高齢化が進む入所者の最大の願いは、出生後間もなく連れ去られたわが子との再会。同時に、両親や違う家庭に養子に出された兄弟を探し始めた第2世代もいます。
入所者と第2世代の再会を阻むのは、長い年月で失われた記録と記憶。残されたわずかな手掛かりをもとに、2013年度より引き裂かれた家族の絆を取り戻す取り組みの支援を開始しました。
入所者と第2世代を結ぶ手掛かりは、入所者記録、出生記録、乳児院記録、養子縁組記録、死亡記録など。数十年前の記録は廃棄されたり、所在不明のものも多くありますが、療養所内記録室、保健省、公文書館などを調査し、失われた家族の絆の糸口を探しだしました。今年度の調査によって再会を果たした親子は4組。
しかし再会を果たしても、入所者の親とは違う宗教、言語、文化の家族のもとに養子に出された子どもたちは、数十年という年月を経てめぐりあえた親との会話もままならないことが多くあります。
一目でもわが子に会いたいと切望する入所者に対し、ハンセン病回復者の両親を探したいという第2世代はまだ限られています。2013年度は、第2世代を取り上げたドキュメンタリーフィルムの製作を通じ、第2世代、その家族、社会のハンセン病に対する考えを変えるための取り組みも行いました。
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2014年度も継続してマレーシアの家族の絆プロジェクトを支援しています。