[財団ブログ ― ホスピス緩和ケア]
エンドオブライフケア学習会レポート

11月29日(金)多摩全生園で開催された「ハンセン病とNBM」に参加しました。
この学習会は、当財団の地域啓発活動支援の助成により、多摩全生園の看護部で企画されたものです。ハンセン病の隔離政策によって入所を余儀なくされ、社会と隔離された状況で生きてきた入所者の平均年齢が83歳となり、認知症の発症が全体の4割ほど、その方々が人生の週末において「辛いこともあったけれど、生きてきてよかった。」と感じられる介護・看護を目指し、エンドオブライフケアについて学ぶ機会です。この学習会は広く一般の方にも呼び掛けられ、今回は60名ほどの方々が集まりました。
講師である宮坂道夫先生(新潟大学医学部保健学科 教授)は、ハンセン病・ナラティブそれぞれ10年以上の関わりがありながら、この二つを一緒に考える機会がなかったとのことで、先生にとっても初めての試みだったようです。
ナラティブとは一言でいうと「物語」です。宮坂先生が実践されているナラティブ・アプローチの取り組みやその効果についてお話いただきました。ハンセン病回復者の方々は、生き方の大きな変更を余儀なくされ、家族や様々な人々との別離など、様々な経験を持っているはず。彼らの持つライフヒストリーに耳をかたむけることに着目し、患者と関わり、物語を「再構築」することの重要性を学ぶことができました。
次回の学習会は12月21日(土)13:30~15:00に全生園のコミュニティーセンターで、「ハンセン病回復者とスピリチュアルペイン」というタイトルで、広島国際大学の吉川眞先生をお招きして開催されます。
「ハンセン病」「緩和ケア」という二つのキーワードは、当財団が掲げる主な事業でもあります。そのふたつを融合させたこの学習会の動向を、今後も見守りたいと思います。
(事業部 菅原)
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