[財団ブログ ― 公衆衛生の向上]
マダガスカル共和国の子どもたちへの支援

笹川記念保健協力財団では、今年度よりマダガスカル共和国の子どもたちの口唇口蓋裂の治療のため、日本人専門家による医療チームを現地に派遣することとなり、去る6月12日~6月23日までアンチラベ市のクリニックアベマリア病院で治療活動を行いました。

医療チームは形成外科医2名、麻酔科医2名、看護師3名で構成され、全員が学校法人 昭和大学から派遣いただきました。昭和大学のホームページでも紹介されていますので是非ご覧下さい。

アンチラベ市は、首都アンタナナリボから車で3時間半南下、標高1500メートルの高原地帯でフランスの植民地時代の町並みが残るかつてはテルマ(温泉)の保養地として栄えていた町です。
クリニックアベマリア病院には、日本人のシスター牧野(看護師で助産婦)が従事されていますが、日本の医療チームが難しい症例の手術を無料でしてくれると口コミが広まり、聞きつけた患者さんが医療チームの到着の数週間も前からクリニックに列をつくっていたので、この対応にシスター牧野は追われていたそうです。

医療チームの到着した6月13日から、患者の診察を開始、6月21日までに23名の手術が無事終了しました。
口唇口蓋裂の治療を主に行っていますが、他の病院や医師に治療を断られた重篤の患者さんや、10年以上前に火傷で手が丸くなってしまった患者さんの手指を開く手術も行われました。その結果、ドクターや看護師の皆さんは早朝から夜遅くまで働き続けられました。

退院の許可がでた男の子の父親がとても嬉しそうに息子さんを抱いているので声をかけてみました。

家族には初めての男の子
手術で息子の唇がきれいになってすごく嬉しい
ドクターや皆さんに大変感謝している

息子さんの洋服を着替えさせ、ドクターに挨拶に来ました。水色の新しい洋服に頭には白いきれいな帽子かぶせ、父親は深々と頭をさげて喜びに目を輝かせていました。
あとでシスターに伺うと、白は特別なお祝いの日に身につける色だそうです。治療を受けたことが家族にとってどれほどの喜びなのか肌で実感することができました。

今回の活動には、6名のボランティアの方にも参加をいただき、力仕事から手術の前準備まで本当に多くの作業のサポートをしていただきました。

持参した医療器材のダンボール(72個)の積み下ろし
泥だらけの子どもの全身を洗う(石鹸で全身洗いと歯みがき)
施設の不具合の修理(工具は日本から持参)
持参した食品で調理

現地で寝る間を惜しんで私たちの活動のためご協力をいただきました、シスター牧野とシスター平間をはじめクリニックアベマリア病院の関係者の皆さま、マダガスカルの子どもたちへの医療支援活動にご賛同いただき、活動資金としてご寄付下さいました皆さまに心からお礼申し上げます。

今後も上記活動やマダガスカルについて、少しずつ報告したいと思っています。(報告者:岡本澄子)