[支援活動レポート]
[エチオピア]子どもたちの教育支援

期間 2005年度~2006年度
対象地域 アディスアババ、オロミヤ、ディグライ、ハラリ、ディアダワ、アムハラ、SNNPの7地域
協力先 ENAPAL(Ethiopia National Association of Persons Affected by Leprosy:エチオピア全国回復者協会)

オロミヤ地域の奨学生

ハンセン病の偏見や差別、貧困問題は悪循環を描いて次世代に引き継がれていきます。この悪循環を断ち切るために非常に有効なのが、子どもたちの教育支援です。子どもが教育を受け、自分の望む仕事をし、自分らしく生きて行ってほしいという回復者の願いは切実です。教育を受けた子どもが仕事を見つければ、高齢化が進む回復者の老後も安心です。また教育を受けた子どもが増えることで、ハンセン病と分かちがたく結びついていた教育のなさや貧困というイメージも消えていくと思われます。

ENAPAL(Ethiopia National Association of Persons Affected by Leprosy:エチオピア全国回復者協会)は、ハンセン病回復者である両親の負荷を軽減すること、差別を軽減すること、偏見のない世代を作り上げること、初等教育を受ける機会を与えること、という4本柱を立て、2002年から子どもの教育支援を開始しました。当財団は2004年度から継続した教育支援を行っています。

2005年度と2006年度は、ENAPALの支部があるアディスアベバ、オロミヤ、ティグライ、ハラリ、ディアダワ、アムハラ、SNNPの7地域の子どもの教育を支援しました。対象となった子どもは1年生から10年生195人と大学生2名。述べ394人の子どもが学校に通うことができました。

エチオピアの定着村で暮らしている回復者の中には、偏見や差別、貧困のために学校に通うことができなかった人が多くいます。教育を受けることができなかった両親のもとに生まれた子どもは、親に勉強を見てもらうことができなかったり、家事手伝いが忙しく、宿題や予習復習に手が回らないために、学校には通ってもクラスから落ちこぼれることが多くありました。このため、ENAPALは補習時間も設けました。また子どもたちのやる気を起こさせること、授業で学んだことを目にすること、他の奨学生との交友を深めるために、2006年度には2回の社会科見学を行ったり、優秀な成績を収めた子どもには本を与えるなど、やる気を起こすための取り組みをしました。

ENAPALの支部は回復者がボランティアで活動をしています。コンピューターはおろか、電話もないため、アディスアベバの事務所と連絡がなかなか取れない支部も多くありました。報告書を書いたこともない人も少なくなく、各支部では教育支援を間違いなく行っていながら、文書化にすることができない支部もあったなど、さまざまな問題もありましたが、教育を受けた子どもたちが、偏見や差別をはねのけ、偏見や差別のない明るい未来を切り拓いていける日が近づいています。

この支援は夢の貯金箱からのご寄付により、実施することができました。
なお、2008年度以降もエチオピアの子どもの教育支援は行っておりますが、2009年度からは篤志家の方々からのご寄付で支援を継続しております。