[支援活動レポート]
[東ティモール]全国ハンセン病制圧プログラムの強化

期間 2003年度
対象地域 全国
協力先 WHO南東アジア地域事務局(SEARO)



21世紀最初の独立国である東ティモール。16世紀半ばから、その国土はポルトガル、オランダ、日本、そしてインドネシアによって占領され続けてきました。1999年にインドネシアから分離し、国民がようやく独立を手にしたのは2002年5月のことです。1999年の分離に伴う内戦により、保健施設の80%以上が破壊されたうえ、医師を始めとする保健医療サービスの中核を担うスタッフが国を脱出したため、東ティモールの保健システムはほぼ完全に崩壊しました。

長い政治的混乱の中で同国のハンセン病対策は大きく出遅れ、独立後も患者の数が減るどころか、毎年多くの新患者が報告される状況が続いていました。当時、東ティモール中央保健省にはハンセン病対策を主導し統括する部署が存在せず、責任者不在の状態。まさにゼロからのスタートでした。当財団は独立の翌年となる2003年、WHO南東アジア地域事務局(SEARO)を通じ、同国のハンセン病制圧プログラムへの協力を開始しました。

このプログラムでは、まず保健省にハンセン病担当部門を設置、確立することから始めます。その後は、看護職員にハンセン病に関する研修を実施したほか、WHO教材の現地語版の制作、コミュニティーリーダーの啓発を目的とするオリエンテーション、ハンセン病の実情調査を実施しました。これらの取り組みにより、より多くの国民がハンセン病を早期に発見し、無料で治療を受け、正しい情報を持つことができるようになりました。しかし、このプログラムですべての問題を解決することは不可能です。同国はいまだハンセン病未制圧国。これからも継続して支援をしていく必要があります。