[支援活動レポート]
[フィリピン]クリオン島回復者の高等教育支援

期間 2005~2008年度
対象地域 クリオン島
協力先 クリオン療養所・総合病院クリオンハンセン病コントロール・リハビリプログラム

戴帽式

クリオン島には私立大学が1校ありますが、文学部しかありません。私立の大学は学費も高く、文学部の卒業では就職には結びつきません。またマニラなどの大都市の大学に進学するためには、学費だけではなく寄宿代もかかることから、クリオン島の若者の大学進学率は非常に低く、大学などの高等教育施設で特定の分野を専攻した若者はほとんどいません。このため、クリオン島は人口は多いものの、人材不足に悩んでいました。

クリオン島で必要とされる知識と技術を身につけ、クリオン島に貢献できる若者を育てるために、高等教育支援を開始することにしました。2005年度から2008年度にかけて、自身も幼いころハンセン病を体験した優秀な若者クリスティ・レーン・イバルダローザが、マニラのフィリピン女子大学看護学部で学ぶための支援をしました。

クリオンを離れて大都市に行くのは初めての体験。大都市マニラでの生活にも慣れず心細い思いもしたようです。しかし勤勉でまじめな態度は大学からも高く評価され、極めて優秀な成績を残しました。

マニラに出発する前は、なかなか知らない人と話もできなかった内気なクリスティは、4年間のマニラ滞在で大きく変わりました。2007年6月には戴帽式も終わり、マニラやその他の地域の病院を回り、さまざまな分野での看護を経験しました。2009年4月には大学を無事に卒業し、クリオン総合病院で正式に看護師として働き始めました。自分を育ててくれたクリオン島とみんなへの恩返しとして、クリオンや周辺地域の人々の健康を守るために尽くすそうです。

クリスティの4年間の高等教育は、篤志家からのご寄付で支援させていただきました。
また、2008年度より別途、篤志家の方々からのご寄付により、新たにクリオン島の2名の高等教育支援を開始しています。