[支援活動レポート]
[フィリピン]フィリピン回復者ネットワークの立ち上げ

期間 2010年度
対象地域 フィリピン全土
協力先 Coalition (Coalition of Association of Persons Affected by Leprosy in the Philippines:フィリピン回復者団体連合)

2011年1月、療養所での聞き取り調査 (於:フィリピン・ミンダナオ島)

フィリピンには国立ハンセン病療養所が8か所あります。各療養所に複数の回復者グループ、支援団体、宗教団体があり、それぞれが独自の活動を行ってきましたが、横のつながりはなく、各団体やグループの経験や情報が共有されることはありませんでした。また、その活動は小規模な経済的な支援や宗教的な寄り合いなど生活に密着したものが多く、人権問題や社会問題、医療問題としてのハンセン病を考える上で、病気を体験した当時者自身の声が反映されることはありませんでした。

患者・回復者とその家族が積極的に発言・関与・行動するためには、個々人ではなく人と人がつながり発言できるネットワークが有効です。このため、フィリピンでは2008年より、療養所内外で暮らす回復者とその家族、回復者グループ、支援団体、宗教団体、関係省庁その他をつなげる全国ネットワークを立ち上げることが協議されてきました。

2010年4月から、全国ネットワークCoalitionの本格的な立ち上げに向けての準備が開始しました。タラ、ビコール、クリオン、西ヴィサヤス、セブ、ミンダナオ、コタバト、スルの8療養所で基礎調査を行い、生活状況、偏見や差別などについて調べるとともに、各療養所に存在する回復者グループをはじめとする関連グループや団体の情報を集め、情報一覧を作成し、各療養所でワークショップを開催し、2011年の正式な立ち上げに向けて、一歩を踏み出しました。