[ハンセン病のニュース]
インド ウェスト・ベンガル州の寄宿舎建設プロジェクトが開始しました

インドのウェスト・ベンガル州のハンセン病コロニーで暮らす子供たちのうち、学校に通っているのは半数以下。学校に通っていない子供たちの多くは、親と一緒に物乞いをしています。

同州プルリアのマニプールハンセン病コロニーは、子供、その家族、そしてコロニー全体の未来には、子供の教育は必要不可欠だと考え、未来を担う子供たちが勉強をする環境を整えるために、寄宿舎を作りました。この寄宿舎からコロニー内の小学校や、近隣の中学校や高校に通います。

現在この寄宿舎には、マニプールコロニーだけではなく、ウェスト・ベンガル州の他のコロニーや、違う州のコロニーの子供も何人か暮らしています。自分たちのコロニーにはこのような施設がないため、子供たちにはきちんとした教育を受けてもらいたいと心から願う親が、子供を手元から離しても寄宿舎で暮らさせているのです。

この寄宿舎に入れて欲しいという子供は、まだまだ多く、これまでにも同州をはじめ、他の州の回復者やその家族から強い要望が出されてきていました。残念ながら、既存の寄宿舎はすでに受け入れ能力を超えており、これ以上の子供を受け入れることができませんでした。しかしマニプールコロニーでは、自分たちのコロニーだけではなく、他のコロニーの子供たちにも教育の機会を与えるべきだと話し合われ、コロニー内の老朽化された建物を取り壊し、新たに100人が暮らせる寄宿舎を建築するということが計画されました。

マニプールコロニーの既存の寄宿舎の運営は、粘り強い働きかけの結果、州政府の支援で行われてきていました。新しい寄宿舎の運営も、州政府の支援で運営されることが内諾されています。

今回の支援の決定までには、コロニーで暮らす子供を対象とすることで、ハンセン病という枠でくくってしまうことにならないのか、親元から引き離して生活をさせること等々、長い話し合いがありました。その話し合いの結果、何世代にも引き継がれてきた物乞いと貧困と差別の輪を断ち切るため、子供たちが生活の心配をせずに勉強をできる環境を約束する寄宿舎建設を支援することになりました。

第1回目の送金が終了し、あとは工事が始まるのを待つばかりです。今月中旬には地元の政治家やビジネス界の人たちを招いて、着工式が行われる予定です。着工式の様子や、工事経過は改めてご報告します。

今回の寄宿舎建設支援は(株)東京ビー・エム・シーからのご寄付で行うことが可能となりました。温かいご支援を心より感謝いたします。