[活動レポート ― ハンセン病]
インドのハンセン病コロニーでワークキャンプが実施されています

インドは2005年に国レベルでハンセン病の制圧(人口1万人当たり患者数が1人未満となること)を達成しているものの、毎年12万人強の新たな患者が出ており、世界で1番ハンセン病患者の多い国です。現在では世界全体で新規患者数が21万人なのでその半分強がインドから出ているのです。
そのインドで、2011年から日本人学生によるハンセン病コロニーでのワークキャンプ(注1)が「わぴねす」(注2)によって実施されています。当財団はこのワークキャンプを開始時から支援しています。

家屋修理前(雨漏りを防ぐために拾ってきたビニール袋や古着で凌いでいました)

家屋修理前

今年度は、インドウエストベンガル州バンクラ県ビシュナプールハンセン病コロニーで、老朽化によって倒壊の恐れやひどい雨漏りにさらされていた8家庭の家屋の修繕のために日本人学生ボランティアキャンパー9名によるワークキャンプが9月に実施されました。(雨漏りを防ぐために拾ってきたビニール袋や古着で凌いでいました)

このワークキャンプでは、修繕後でもコロニーの人々に家屋を大切に扱ってもらうために、全ての工程を外部から雇用したプロのワーカーにやってもらうのではなく、その家屋に在住する家族を中心としたコロニーの人々と日本人学生ボランティアキャンパーとで協力して行われました。その結果、コロニーの人々が家屋を「無償で修繕してもらった家屋」ではなく「キャンプ参加者と共に自らが修繕した家屋」と意識するようになり、今後はできるだけ大切に扱い、長持ちさせようという維持管理の気持ちが芽生えるようになりました。また、コロニーの人々が修繕工程に参加することにより、小さな修繕が必要になった際の修繕方法をキャンパーから伝授され、簡単な修繕ができるようになりました。

屋根の張替え中(キャンパーとコロニーの若者)

修繕後(新たに設置されたトタン屋根の外観からの様子)

今年度は「わぴねす」によってインドのボルドワン県チャクドラコロニーとプルリア県マニプールコロニーでのインフラ整備ワークキャンプが2019年2月、3月に実施される予定です。

注1:ボランティアがハンセン病定着村に数週間暮らしながら(キャンプ)、村の清掃活動や道路整備などの環境改善活動(ワーク)を行うことをワークキャンプといいます。
注2:わぴねす:https://wappiness.org/
「わぴねす」の前身であるワークキャンプ運営団体「Namaste!」は2011年よりウェストベンガル州ビシュナプール定着村においてワークキャンプを開始し、2013年からは同州マニプール定着村でもワークキャンプを開始しました。2016年にはNPO法人「わぴねす」となり、ワークキャンプも主要事業の一つとして継続しています。2016年からはマニプール定着村とビシュナプール定着村の両村において日本人学生と定着村の村人との共同ワークキャンプを実施し、井戸やハンドポンプの設置や家屋の修繕、ゴミ集積所の整備などを行ってきています。今年度はインド人の大学生も参加出来るように積極的にインド国内の大学にてワークキャンプに関してPRしています。