[活動レポート ― 在宅看護センター]
公開講座~認知症対応を考える~を開催しました

12月12日(土)・13日(日)、「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業の特別公開講座として「認知症対応を考える」を開催しました。

臨床医、認知症サポートグループ、当事者、研究者、社会保障の市民活動グループ、それぞれの立場から「認知症」について考えることができた贅沢な2日間となりました。

冒頭、医療社団法人聖桜会サクラビアクリニック 院長の堀内正先生からご講話いただきました。東京大学医学部を卒業後米国コロラド州やネパールなどで国際的にも活躍され、地域医療、高齢者医療の分野の専門家でもある多彩なご経歴をお持ちの堀内先生から、社会学的人文学的見地から認知症をとりまく社会背景、様々な課題、地域の役割についてユング、河合隼雄先生やアイヌの神用語もまじえ、「高齢社会の認知症を考える」をお題にお話いただきました。

次に市民福祉情報オフィス・ハスカップ 主宰の小竹雅子先生から「認知症の人と介護保険」と題し、介護保険法のこれまでと2015年改正のポイントを、ご自身が自ら電話相談や社会保障審議会の傍聴を通して集めた生の声と、最新情報をおりまぜながらご説明いただきました。

 

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2日目は、水谷佳子先生と日本認知症ワーキンググループメンバーの竹内裕氏が「認知症とともに、よりよく生きるために」と題し、対話形式で語っていただきました。水谷佳子先生は、のぞみメモリークリニックで認知症の専門看護師と して勤務する傍ら、日本認知症ワーキンググループで活動するメンバーのパートナーとして、竹内氏含む全国の認知症当事者の皆さんと、講演・社会啓発活動を進めておられます。講座では竹内さんが認知症と診断されるまでの経緯と現在の生活の工夫、認知症ケアのポイントについて、リアルな生の声で語っていただきました。両氏の優しい笑顔と力強い言葉に、参加者が考えさせられ、そして勇気づけられるようなひと時でした。

最後に、熊本大学大学院 生命科学研究部神経精神医学分野教授の池田学先生より 、「認知症-その病態と対応」についてご講義いただきました。精神科の専門医である先生はまず、認知症は、うつ病や薬剤性せん妄などと間違えられやすく、診断が難しいということについて説明され、一般的によく知られた「アルツハイマー病」以外にも多数ある認知症の原因疾患や、日本人に多い血管性認知症についての診断と病態についても、非常に分かりやすくご講義いただきました。また、日常のケアギバーとして知っておくべき症状についても、疾患毎に明確に説明いただきました。「もっと聞きたかった!」と多くの参加者から感想がよせられました。

この2日間を通じて、看護師を中心とする約90名の参加者からは他に、「様々な角度から認知症を考える機会になった」「保険制度の裏側を知り、現場から発信する大切さを感じた」「貴重な当事者の声をきき、どう関わればいいのかが具体的にわかった」「認知症の診断や症状についてとてもわかりやすく学べた」などのコメントをいただきました。

少子高齢社会の在宅看護を語る上ではずせない「認知症」講義と公開講座シリーズはこれからも続きます。

 

 

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