[支援している国々]
インド


ハンセン病状況
登録患者数
(2016年度末)
88,166人
新規診断患者数
(2016年1年間)
135,485人
制圧達成年 2005年
財団支援内容 制圧活動
薬品・機材供与
人材育成
国際会議開催
啓発
回復者支援

インドでの活動

笹川記念保健協力財団は、1976年度からハンセン病対策活動の支援を行ってきました。

ハンセン病対策活動

ハンセン病患者の多いインドでは、長年にわたり、国際NGOや各種慈善団体などによる救済事業が続けられていました。一方、インド政府も1950年代から全国ハンセン病制圧プログラムを国の政策としており、診断や治療、医学研究に多くの努力が蓄積されてきましたが、全国的なハンセン病対策の展開には至りませんでした。1991年の世界保健総会決議を受けて、具体的な制圧計画の戦略が検討され、保健省、WHO(世界保健機関)、ハンセン病関連団体、世界銀行などが協力したハンセン病対策戦略の基づく活動が展開されるに至りました。

ハンセン病支援活動をしている団体の活動を効果的に進め、活動の重複を避けるために、インドでは主要州にILEP(International Federation of Anti-Leprosy Associations:国際ハンセン病団体連合)およびWHOのコーディネーターが設置され、中央政府保健省、各州保健省やWHO、支援団体と協力しながら活動が進められています。このような協力関係を背景にした活動の結果、インドは2005年末にハンセン病の制圧を達成しました。

しかしハンセン病やそれに伴う偏見や差別はいまだ根強く、ハンセン病を理由とする離婚を認めるなど差別的な法律が今も残っています。医療的な活動の質を維持するとともに、社会面の活動は今後一層力を入れていく必要があります。

当財団ではインドに対する活動支援開始から約25年間は、医療面での活動を集中して行ってきました。長年ハンセン病対策活動を展開してきているILEPメンバーを通し、ハンセン病対策や疫学の会議やワークショップへの専門家派遣、ハンセン病担当官や技術者の研修、基本的医療サービスにハンセン病対策活動を組み込むためのフィールドレベルの医療従事者の技術向上、県・郡レベルの医療従事者の指導、啓発冊子の制作と配布、薬品機材の供与、ハンセン病制圧キャンペーン(LEC)やプログラムの支援など、広くフィールドでの活動を支援してきました。

現在でも年間約13万人が新たにハンセン病と診断されているインドでは、患者や回復者、その家族が尊厳ある人生を送るための活動が始まっています。1996年にインド南部のタミル・ナドゥ州で、回復者団体IDEAインドが誕生しました。当財団ではIDEAインドの誕生以降、回復者の経済自立支援、教育支援、自信回復ワークショップ開催支援を中心とした社会面での活動に力を入れるようになりました。

また2005年には全インドハンセン病回復者ネットワーク「ナショナル・フォーラム」が誕生しており、これ以降はIDEAインドやナショナル・フォーラムを通して、回復者が尊厳ある人生を送るためのプロジェクト支援のほか、回復者が対政府や対NGOとの交渉力をつけるためのワークショップ、自らの権利を認識するための取り組み、メディアを啓発しハンセン病の正しい知識を一般社会の人々に広めるためのメディアワークショップ、回復者の証しを残す歴史保存など、多面的な活動を行ってきました。

支援活動レポート

[インド]ハンセン病制圧活動支援
[インド]全国回復者ネットワーク事務所設置支援
[インド]患者・回復者のエンパワーメント・ワークショップ
[インド]職業訓練・少額融資プロジェクト
[インド]ビハール州洪水災害支援
[インド]ビハール州ババクリストダス定着村家屋修繕
[インド]参加型CBR評価調査
[インド]人権ワークショップの開催