[支援している国々]
中国


ハンセン病状況
活動開始年 1982年
登録患者数
(2017年度末)
1,177
新規診断患者数
(2017年1年間)
634人
制圧達成年 2000年
財団支援内容 ハンセン病制圧活動
薬品・機材供与
国際会議開催
人材育成支援
障がい予防・治療
医療施設建設
啓発、回復者支援、歴史保存

中華人民共和国での活動

笹川記念保健協力財団は1982年度からハンセン病対策活動を、1984年度から2000年度にかけて寄生虫症対策活動の支援を、1987年度から日中笹川医学奨学金制度を実施してきました。

ハンセン病対策活動

当財団は、1980年の中国衛生部からの要請に応じ、中国の全体計画に基づいて、患者数が多かった山東省、江蘇省、浙江省、安徽省、湖北省、湖南省の6省を対象とした支援を開始しました。1983年度の薬品供与を皮切りに、1984年度以降は6省で必要なハンセン病治療薬(リファンピシン、クロファジミン)をすべて供与したほか、ハンセン病制圧活動に必要な機材の供与や、人材育成など大規模な支援を行い、中国のハンセン病対策の全国的な展開に大きな弾みをつけました。

薬品機材の供与、ハンセン病担当官や技術者の研修、専門家の会議やワークショップ開催や派遣、啓発冊子の制作と配布のほか、中国ハンセン病対策研究センターの開設、ハンセン病患者・回復者用の保護靴製作工場の改築と機材整備の支援などの主に医療面での活動を行うと同時に、1996年に中国の回復者組織であるHANDA(Guangdong HANDA Rehabilitation and Welfare Association:広東省漢達康福協会)が設立されてからは、回復者の経済自立支援、回復者やその子どもたちの初等教育から高等教育までの教育支援、生活環境向上、職業訓練、啓発冊子の制作まで、幅広い活動を支援してきました。

また2004年に誕生した、定着村でのワークキャンプを通して社会を変えていこうという団体JIA(Joy in Action:家)の基盤整備や活動推進協力、ワークキャンプの支援なども行っており、多面的な活動を通して、ハンセン病が問題とならない社会を作るための支援をしています。

支援活動レポート

移動眼科検診
雲南省阿猛村家屋建築プロジェクト支援
第1回中国国際ハンセン病学術会議開催
広東省園田村 定着村生活向上支援
広西省寧明村 回復者経済自立支援
義肢装具製作車の供与

日中笹川医学奨学金制度

対象地域 中国全土
活動年度 1987~2007年度
事業実施協力団体 中国衛生部
日中医学協会
笹川記念保健協力財団

男女比

この制度は、中国人民の医療福祉の向上と医学分野における日中両国の交流を促進することを目的に創設され、1987年に第1期生を迎え、2007年度の第30期生まで1,782名を日本に招請してきました。また、そのうちの優秀な研究者256名を「特別研究者制度」で再招請しました。

分野別・笹川医学研究者数:第1期~第30期

支援活動レポート

[中国]帰国笹川医学研究者同学会
[中国]帰国笹川医学研究者による教育講座運営支援事業

 

寄生虫症対策活動

財団支援内容 専門家派遣
薬品・機材供与
人材育成支援

1984年6月、中国予防医学中心(のちに中国予防医学科学院と改称)と当財団の間で、日本人専門家の派遣、日中寄生虫症対策技術者研修(筑波大学医生学教室委託)として中国人専門家の研修実施が合意され、協力がスタートしました。

文化大革命の終焉後もしばらく、中国からの情報は途絶えていたので、中国の寄生虫症、寄生虫病学に関する知識はほとんどゼロの状態でした。当財団の協力開始から8年後、中国衛生部は、1986年から1990年の5年間、全国725県、2,862鎮の1,400万人を対象とした調査結果を発表しました。30省、自治区、直轄市の全般を対象とし、総計64種(原虫20種、吸虫19種、条虫9種、線虫15種、鉤頭虫1種)が見つかり、全寄生率は63,3%、7億人が寄生虫に感染していることが報告されています。

このような状況の中、日本の研究者は、北京、上海、南京、広州などの大学、研究所を訪問し、積極的な学術情報を交換し、江蘇省、広東省、湖北省、四川省の住血吸虫について調査活動を1996年まで行いました。また1985年から、日中寄生虫症対策技術者研修(筑波大学医生学教室委託)がスタートし、中国から毎年1~2名の研修者を招き、日本の大学、医療機関で研修を実施し、1997年からは中国寄生虫分子生物学専門家研修に変更し、2000年まで順天堂大学寄生虫学教室で研修を行いました。