[支援している国々]
フィリピン


ハンセン病状況
活動開始年 1974年
登録患者数
(2016年度末)
4,316人
新規診断患者数
(2016年1年間)
1,721人
制圧達成年 1998年
財団支援内容 国際会議開催
ハンセン病研究
人材育成
薬品・機材供与
啓発
回復者支援
歴史保存

フィリピン共和国での活動

笹川記念保健協力財団は、設立の1974年度から、フィリピンのハンセン病対策活動ならびに寄生虫症対策活動の支援を行ってきました。

ハンセン病対策活動

当財団の設立から約30年にわたり、フィリピンでのハンセン病対策活動は、主に医療面での活動でした。特に支援開始から1986年度まではアジアにおけるハンセン病対策や、ハンセン病の化学療法についてのトレーニング、ワークショップ、会議の開催や、1987年度から2004年度まではハンセン病予防ワクチン研究プロジェクトや多剤併用療法(MDT)の開発と効果を判定するための研究を支援し、アジア諸国や世界ハンセン病専門家のネットワークを築くとともに、アジア諸国でのMDT実施や、その有効性の実証の貢献に大きな役割を果たしました。

ハンセン病担当官や技術者の研修、薬品機材の供与、啓発教材の制作などの支援も行うと同時に、1979年度から1987年度までは、ハンセン病患者や回復者の歯科診療のために日本の歯科医師・技師を派遣するなどの活動を続けてきました。

2003年度からは、回復者の自立支援を柱とした社会的な活動に重点が置かれるようになり、ハンセン病隔離施設としては世界最大級であったクリオン島の回復者とその家族の経済的・社会的自立を目指した活動の支援を行ってきています。

支援活動レポート

[フィリピン]経済自立支援:養豚
[フィリピン]クリオン島歴史資料保存プロジェクト
[フィリピン]クリオン音楽隊支援
[フィリピン]クリオン島回復者の高等教育支援
[フィリピン]フィリピン回復者ネットワークの立ち上げ

 

寄生虫症対策活動

財団支援内容 専門家派遣
薬品・機材供与
人材育成支援

学童への検診
学童への検診

1975年、専門家によるチームが結成され、土壌伝搬線虫の駆除方法の開発からはじまり、1978年からはフィラリア症対策などを行いました。

1979年、日本の専門家とフィリピン政府保健省住血吸虫症対策局との間で、協力活動について話し合いが行われ、政府などの支援から外れている住血吸虫症流行地であるボホール島(東西約100kmの島、北東端の2自治体、人口約6,000名)が対象地に選ばれました。

住血吸虫は貝の中で育ち、幼中となり水中を泳いで人の皮膚に侵入し感染するため、毎年4名の専門家を派遣し、フィリピン人研究者の日本での研修を行い、現地活動用の薬剤(治療薬、殺貝剤など)、移動用車両、機材などの支援を継続しました。1986年以降、年2回実施した殺貝作業によって発生源は半滅し、徹底した治療によって患者数も激減しました。結果、フィリピン保健省も注目し、1989年から「ボホール島の住血吸虫症根絶」を行政目標に掲げ、対策に力を注ぐようになり根絶に近い状態に至り、1999年まで日本からの専門家の派遣を行い、同国の住血吸虫症対策に貢献しました。