[支援している国々]
ミクロネシア


ハンセン病状況
活動開始年 1988年
登録患者数
(2017年度末)
NR
新規診断患者数
(2017年1年間)
141人
財団支援内容 ハンセン病制圧活動
薬品・機材供与
人材育成

ミクロネシア連邦での活動

ミクロネシアは広大な海に散らばる607の島から成る国です。このうち人が住む島は65だけですが、ここに10万人を少し超える人が住んでいます。笹川記念保健協力財団は、1988年から20件以上のプロジェクトを通じ、同国のハンセン病対策を支援しています。

ハンセン病対策活動

ミクロネシアでは、ハンセン病患者調査記録のある1980年代半ば以降の10年間、人口1万人あたりの患者数は約10人で変化がありませんでした。1995年、一部の村(総人口1万865人)を対象に調査を実施したところ、71人が新しく診断されました。これは人口1万人あたり65人の患者が見つかったことになります。人口1万人あたりの患者数を1人以下にすることがハンセン病の制圧と呼ばれることを考えると、ミクロネシアのこの数がいかに大きなものであるかが分かります。しかも、この新患者のうち62%(44人)が15歳未満であることが分かり、1995年の時点で、ミクロネシアでは高い確率で感染拡大が続いていることが示唆されました。

2000年末の制圧目標達成を目指していたミクロネシア政府とWHO(世界保健機関)は、このような状況を打開するため、速やかに専門家会議を開催しました。その結果、全国民を対象に2回の患者を見つけるための調査を行い、その時点のすべての患者を多剤併用療法(MDT)で治療すると同時に、患者ではないすべての国民には予防薬を投与を投与することが提案されました。全国民を対象とするこの方法は、ミクロネシアの人口が10万人と少ないために可能となりました。

これを受け、ミクロネシア政府、WHOと当財団はジョイントプロジェクトとして本調査を実施することを決定、1996年3月から1998年5月の間に全国民に対し2回の調査とMDT治療または予防薬投与が実施されました。その結果、人口1万人あたりの患者数は1996年に41人、1997年には15に、1998年には6へと減少しました。

人口が少ないことからWHOの統計には現れませんが、ミクロネシアはまだ制圧目標を達成していません。総人口が少ないと、1人の患者でも有病率を大きく引き上げるため、他の大きな国と同等に比較することができないからです。また、先に述べたように、広大な範囲に散らばる島に暮らす国民に適切な保健サービスを提供することには、多くの困難が伴います。WHO西太平洋地域事務局(WPRO)では、引き続きミクロネシアのハンセン病の制圧状況をフォローし、政府と共に努力を続けています。