[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
WHO笹川健康賞2016

5月27日、ジュネーブの国連欧州本部で開催された第69回WHO世界保健総会にて、世界の公衆衛生向上に寄与した個人/団体を顕彰するWHO笹川健康賞の表彰式が行われました。32回目の受賞者はスペインの国際NGO「Federation of Medicus Mundi Spain」でした。

同団体は1963年に設立され、「Health for all」をスローガンに、中南米での活動を繰り広げる国際医療協力ネットワーク「Medicus Mundi International」のメンバーです。今回の受賞は、エルサルバドル、グアテマラ、ペルー、ボリビアでの20年以上にわたる活動が評価されてのもので、これらの国々の医療アクセス困難な農村部や先住民コミュニティで、性別、年齢、習慣などの違いを超えて、すべての人々が等しく健康な生活を確保できることを目指し、現地の行政や医療従事者を巻き込み、さらに各地の独自性をも尊重しつつ、コミュニティの融合を図り、それぞれの地域で機能する公衆衛生システムを再編しました。

授賞式では、日本財団笹川陽平会長より、「Medicus Mundi Spainはこの賞金で、4カ国の公衆衛生システムにおける本事業の効果を科学的に調査することを予定しています。また、他地域への応用の可能性なども検証するそうです。私たちは、この活動がプライマリ・ヘルスケアの向上にさらに貢献することを期待しています。今日、私たちは持続可能な開発目標の一つである『すべての人に健康と福祉を』に向かって活動をしています。本日お集まりの皆さま、Medicus Mundi Spainと共に、この目標の達成に向け、引き続き尽力していこうではありませんか」と力強いメッセージが送られました。

DSC_5764

授賞式前の会場にて。(右から、日本財団笹川会長、Medicus Mundi Spain President Dr Eduardo Garcia Langarica、同 Vice President Mr. Carlos Mediano、当財団理事長喜多、 日本財団 田南常務)

[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
[グローバル]WHO笹川健康賞 2015

世界の公衆衛生向上に寄与した個人/団体を顕彰するWHO笹川健康賞。31回目となる2015年度の受賞者はポーランドの“Childbirth with Dignity Foundation”、5月21日にジュネーブで開催された世界保健総会席上の授賞式で日本財団笹川陽平会長よりトロフィーが贈られました。

Childbirth with Dignity Foundationは、「出産」にまつわる話題がタブー視されてきたポーランドに、大きな変革をもたらした新聞のキャンペーンをきっかけに生まれました。これにより、夫の出産立ち合い、出産後の母子同室や友人や家族との面会が可能になり、孤独に耐えるしかなかった出産と産後が大きく変わりました。同団体は妊産婦が出産への要望を声にするためのエンパワメントや、出産や母性を大事にし、互いを思いやる開かれた社会作りを目指す活動を続けています。

4万ドルの賞金は、”WhereToGiveBirth.Info”((どこで産むべきか))という、病院や産科のデータベースを含むウェブサイトの一層の充実に充てられます。

 

[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
[グローバル]WHO笹川健康賞 2014

WHO笹川健康賞は 1984年、「世界の人々に健康を」という WHOの掲げる目標に賛同し、当時のWHO 事務局長Dr. Halfdan Mahlerと日本財団初 代会長笹川良一氏により創設されました。プ ライマリ・ヘルスケアの分野においてユニー クかつ革新的な活動を展開し、人々の健康増 進に大きく貢献している方々を顕彰すること で、今後のさらなる活動の発展を奨励するこ とを目的としています。これまでに個人27名 と24団体が受賞しています。 表彰式は毎年5月にWHO本部(スイス)に て開催される世界保健総会席上にて行われ ます。

30回目となる2014年度は、ドミニカ共和国のハンセン病対策のパイオニア「フベルト・ボガエルト・ディアス博士記念ハンセン病コントロール財団/ドミニカ皮膚科研究所」に賞が贈られました。ハンセン病をはじめ皮膚病、HIV/AIDSなどの性感染症の治療・研究を行っている機関で、1963年にDr. Hubert Bogaert Diazによって設立されました。当時、ドミニカでは診断の遅れから重篤な後遺症を引き起こすハンセン病患者が多く見られましたが、同団体が中心となってハンセン病制圧活動を行い、病気の蔓延を防ぐための医学的アプローチを行うと同時に、住民への病気の正しい知識の啓発、医療従事者への教育などにより、病気の早期発見と適切な投薬治療を実現し、同国のハンセン病発症率の低減に大きく寄与しました。

WHO笹川健康賞の受賞団体には副賞とし て4万ドルの賞金が贈られます。今年の賞 金はドミニカ共和国のさまざまな皮膚病を 抱える子どもたちの治療格差の是正のた めに使われる予定です。投薬や紫外線保護 服、家族へのサポートなどを主に行います。

活動レポート2014SHP

[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
活動レポート

過去の記事は、以下のページでご覧いただけます。
 ハンセン病
 ホスピス緩和ケア
 公衆衛生の向上