[活動レポート ― 在宅看護センター]
シリーズ 日本財団在宅看護センター起業家育成事業の仲間たち5-岡山 日限(ひぎり)地蔵尊が見守る 岡山在宅看護センター晴(はる)

晴

事業所名:

合同会社 岡山在宅看護センター晴

所在地:岡山県岡山市北区表町

3-21-1細堀マンション201

電話:086-201-3986

開業:2015年3月17日

代表社員:赤瀬佳代 看護師

Facebook:岡山在宅看護センター晴

 

 

もう5年前になります。看護が独立して、あるいは自立した看護師が病気を持った人々の生命と健康をどのように護ればよいのかと思い悩んでいたこともあって、日本財団在宅看護センター起業家育成事業研修を受講する決心をしたのは。

思えば、8ヵ月の研修は長くも短くもありましたが、2015年1月、開業計画・・・というよりは10年後までを想定した開業・運営計画を発表しました。そして、2ヵ月後の3月に合同会社「晴」を立ち上げ、実際の訪問活動を7月に開始しました。2018年3月17日に会社設立4年目を迎えます。現在のスタッフは看護師9、事務1名で、石の上にも3年と申しますが、漸く思い描いていたものが形となってきたのを実感しています。訪問看護の利用者数も、お蔭様で1ヵ月100名に近づき、ご縁を頂いた方々はもうすぐで200名となります。

晴事務所

予防から看取りまでを支えたいとは思いますが、振り返ると何と多くの方をご自宅でお看送りしたことでしょう!それぞれの方が望む所で、望むように生をまっとうされるお手伝いが出来ること、それこそが私たちの働き続ける大きな原動力です。最近では、“いざという時に備えて!”と、予防と緊急のためでしょうか、介護度の低い方からの訪問依頼が増えてきています。時代の流れでしょうか。

「晴」では、地域の方々が一日一日を健やかに過ごされることをお手伝いするため、2015年11月から、毎月1回の「いきいきサロン晴れ晴れ」を開始しています。最近は、毎月20名程度の常連ご近所様が参加下さいます。ここでは、岡山市推奨の介護予防体操「あっぱれももたろう体操」や時期に応じた健康講話などを行います。地域と繋がることで、ちょっとした困りごとがあった時、相談しあえる関係、繋がりが築けてきていると実感します。次なる展開は、本年4月から、このような地域活動を近隣ステーションと協働実施することで、支援地域と機会を拡大したいと考えています。

晴れ晴れ

最近は、病院サイドでも在宅/訪問看護との連携が重要になってきていると聞きます。「晴」では、2016年9月から、近くの大規模医療施設である川崎医科大学総合医療センターと提携を開始しました。すなわち、同医療センターから、長期の看護師出向を受け入れています。病院側からみた目的は、在宅療養支援を理解し、真に利用者に益する退院・外来支援の実践ができる看護師育成にありましょう。当方にとっても、在宅でのケア・看護と病院でのそれを双方向で理解し合い、病院側からも在宅ケア側からも、共によりスムーズな連携がとれるようになってきたと強く感じています。

さて、このシリーズも5番目なので、少し、研修の効果、つまり何が良かったかを振り返ります。8ヵ月研修の大きな学びは、既に起業家看護師としての経験をもち、困難な時代を切り開いてこられた先輩方の実践を学べたことにあります。確かに、現在は比較的起業しやすい時代になっています。それでも、振り返れば、今日にいたるまで、実に沢山の困難苦しみがあったのも事実です。そんな時、先達からご教示いただいたご経験と置き換え、また、各種の示唆からも考え、困難を乗り越えるための冷静な目、耐える精神力、切り開いていこうとする意志を培ってこられたのだと申せます。研修内容もさることながら、この間にめぐりあった人々との繋がりこそ起業後の大きな支えであり現在の財産になっていると言えます。

事務所の斜め向かいには、有名な「大雲寺 日限(ひぎり)地蔵尊」がおわします。私の一日は、毎朝、出勤時に、この柔和なお顔のお地蔵様にご挨拶することから始まります。苦しい時の神頼みではありません。今日も一日恙なく終えられることを祈りますとともの、初心を全うできることの決意表明です。

地蔵

ひとつひとつの事業所ができることは限界があります。が、日本財団在宅看護センター起業家育成事業のモットーである「看護師が社会を変える」のように、「晴」からの発信も、少しずつ、地域の皆さまに浸透しているように思います。それは、看護というものが、病気を治す=医療とともに、例え病気があろうとも、生きてゆく=生活の双方を把握するものであり、それが故に、利用者様目線の実践につながるからではないでしょうか。病める人、高齢者、障害者も含め、地域に暮らすすべての人々の暮らし丸ごとを看て護るのが看護です。

看護によって人々の健康を護り、地域社会丸ごとの保健レベルの底上げが可能なら、ケアを受ける人もそれを担当する私どもともども一体となった健やかなコミュニティつくり、街造りに貢献できるよう「晴」一同は、引き続き、働きかけてまいります。

春爛漫の岡山、「晴」にもお立ちより下さい。

文責 赤瀬佳代

[活動レポート ― 在宅看護センター]
シリーズ 日本財団在宅看護センター起業家育成事業の仲間たち4―茨城県茨城町の民家 在宅看護センター和音(わおん)

事業所名:一般社団法人ハーモニーナース

logo

在宅看護センター和音(わおん)

場所:茨城県水戸市の隣の茨城町

HP:http://www.harmony-nurse.jp/

TEL:029-303-8780 FAX:029-303-8781

開業:2016年4月1日

代表理事:黒澤薫子(看護師)研修2期生

 

茨城県東茨城郡茨城町といえば、県のど真ん中に位置すると想像されそうですが、この町のホームページには、ささやかに「ほどよい田舎 いばらきまち」とあります。日本財団在宅看護センター起業家育成事業研修二期生黒澤薫子が代表理事をつとめる「和音(わおん)」は、その茨城町の住宅地に2016年4月に開設しました。茨城町・・・と云ってもピンとこない方も、水戸黄門・・・通称ご老公で名高い水戸光圀の居城があった水戸市は、そのいばらきまちの隣と云えば、大よその位置は想像されましょう。

どっしりとした日本家屋が和音の事務所です

どっしりとした日本家屋が和音の事務所です

茨城県は、全国魅力度ランキングが、何と4年間連続最下位でした。が、そうは言っても「住めば都」と申します。この町、食べ物は美味しく景色も美しく、車さえあれば非常に暮らしやすい地域、と、黒澤は自負しています。

代表理事の黒澤は、その看護師人生25年を水戸市内の500床を有する総合病院で過ごしました。この間めぐり会った膨大な数の患者さんたち。「私の人生観も死生観も変わってしまうような貴重な経験をさせていただきました。」と振り返る。が、医療制度改定が続き、入院期間を短縮せねばならなくなった病院。そのような時代の曲がり角、施設での看護に限界を感じるようになっていた一方、不治の病におかされた方、終末が近い患者さんから、「家に帰りたい!」と切ない表情で訴えられることも増えました。どうにかしてさしあげたい・・・と思う気持ちが強くなっていました。

そして、地域包括ケアという言葉を耳にすることが増え始めた頃、悶々としつつ、開業・・・を決意するかどうか揺れていた頃、偶然にも「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」を知ったのです。周囲の人々に、「今まで、あなたが看取ってきた人たちが、今、あなたを導いているんだろうね。」とも言われました。迷わず、この研修に飛び込みました。何かが私を後押ししていると思うようなご縁でした。2015年春、私の人生は別の方面に広がりました。

8ヵ月の研修は、看護学的な研修はわずか、根幹は経営者になるための意識変革を求めたものでした。現状から未来を想像し、社会のニーズを先駆的に把握し、それを一つの企業体として組織し、そして看護を実践する。そのための経営者に生まれ変わることが必要でした。見かけの黒澤薫子は同じですが、中身は生まれ変わらねばならない、そんな内面的葛藤を断ち切るに必要な、多士済々、多様なご経歴の第一線講師陣たち、たった8ヵ月でしたが、その濃い中身は、この上なく、刺激的、本当に生まれ変われたと思える学びでした。

開所式には同期生全員が出席してくれました

開所式には同期生全員が出席してくれました

在宅看護は、個々人の生命力を拡大し、生き様を変化させるという魔法の力を秘めています。

人間は自分の好きな環境に置かれれば、自ずと生きる力が沸き、たとえ病気や障がいがあっても許される範囲の健康を享受できることを改めて感じます。だから、個々人の生活の場を訪問しケアを行う看護師は、その個人の生き方を出来る限り把握し、支援すべきことと過剰な介入や邪魔をしないことの見極めを付けられることが最も重要な鍵だと実感しています。

どんなに科学的に正しくとも押し付けではいけません。病気あるいは障がいをも許容しつつ、それぞれの生活をどう維持あるいは少しでも向上できるのか、外部からの訪問者である看護師はどんな立ち位置におればよいのか、それらが収まるべきところに収まることが、在宅看護の始まりです。そして、私はいつも考え続けています。今ある辛い症状はどうすれば落ち着くのか、どうすればより楽な日々となるのかを。主治医たち、医療施設の退院調整を担う看護師、ケアマネージャー、福祉関係者などなど、多職種とのチームワークも実に重要です。

利用者様宅にて、ご家庭の様子が分かるのは在宅/訪問看護ならでは

利用者宅にて、家庭の様子が分かるのは在宅/訪問看護ならでは

ご自宅に伺います!

ご自宅に伺います!

退院直後のある期間は、病院で強いられた安静の所為もあって、筋肉は衰え、思うように動けません。が、食べ慣れた自宅の味と、使い慣れた我が家での行動によって、また一歩一歩自分の足で歩けるようになることも少なくありません。たとえ、がんの終末期で何も食べられないという状況であっても、ご家族と一緒のお食事で少しずつ食欲が戻り、短期間でも元気を回復される方もおります。在宅看護は、まさにミラクルをもたらします。こんなに楽しい看護があったなんて・・・と、癒されているのは私自身です。

起業して1年半、まだまだ駆け出しの在宅看護センターではありますが、地域の方々に支えられて「和音」も、ここまでやって来る事ができました。社会は激しく変化しています。そして、在宅看護は、ますます必要になります。

 

「和音」は、社会のニーズを確実にキャッチし、皆さまの信頼を得られるような良質な看護を、365日24時間、ご自宅にお届けできる「いばらきまち」の在宅看護の担い手であり続けたいと願っています。

(文責 黒澤薫子)

 

 

[活動レポート ― 在宅看護センター]
シリーズ 日本財団在宅看護センター起業家育成事業の仲間たち3―福島 看多機と在宅/訪問看護センター 結の学校

事業所名: 一般財団法人  脳神経疾患研究所 看護小規模多機能型居宅介護事業所
在宅看護センター結の学校 南東北福島訪問看護ステーション結
場所: 福島県福島市南沢又字曲堀東23-2
福島駅から車で10分強の住宅地のはずれ
責任者(所長): 沼崎美津子 研修1期生
スタッフ:所長他計21名の大所帯(看護師・保健師・助産師は、非常勤2名も含め9名。スピリチュアルケア認定、ベビーマッサージ、アロマセラピスト、保母や精神保健福祉士・介護支援主任等々の資格をもつ者他、社会福祉士、作業療法士、管理栄養士、介護士・・・事務、運転手と、ウルトラ多職種です)

2014年「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」の8カ月研修に参加時、沼崎は、「結の学校」の最大かつ最も近い連携先南東北福島病院看護部長でした。なぜ、それなりに遣り甲斐と責任もあった地位を置いて、先行き不明な仕事に挑戦したのか・・・

少子高齢化・多死社会に向けた政策は、随分以前から、論じられていました。「治す」=治療の場である病院に加え、地域の中で「治し支える」=ケアが必要との想いは、退院なさる方やご家族が抱かれるもやもやした不安を察知するたびに強くなっていました。

看護師が支えるケア、それは厳しく決められる入院の日々だけでなく、長く暮らし退院後も、死まで続くであろう「地域」「在宅」を看ること、看護ることではないか・・・退院が完全な治癒とならない事態が増え、治らないまま、徐々に下降する健康、回復が見込めない障がいを抱える人々を支えるケアの場が欲しい。そして人々の思いがかない、地域全体にホンワカした安心感があるような社会をつくることに看護師がかかわれないか、かかわるべきだと思うようになりました。

クリスマス会(ALS患者さん)

クリスマス会(ALS患者さん)

介護員とのレク

介護員とのレク

「結の学校」の前は葡萄畑でした。豊かに実るブドウ、その一粒一粒が豊かな房になり、それが立派な葡萄の樹になり、葡萄畑になっていたように、ひとりひとりがつながりあって家庭があり、それ連帯して邑となり、地域社会です。病院で、診療所で、クリニックでと同じように、看護師は、何処にあっても、人々の健康を支えられる存在でありたい。

私の、そして「結の学校」の夢、いえ、為さねばならないことは、地域の若い世代が安心して子供をつくり、産み、育てられる環境を、一日も早く整備することです。

「結の学校」の特徴は、最初から在宅/訪問看護センターと看護小規模多機能型居宅介護事業所を同時開業する意気込みでやってきたことにつきます。福島市は、人口約28万、2016(平26)年度に、全地域が超高齢化となりました。病を得た人々が医療施設で治療を受け、退院できたとしても待っているのは老々介護です。「結の学校」が、24時間365日、「泊り」と「通い」と「在宅/訪問看護」「訪問介護」の4つのサービスを提供しよう、せねば地域のニーズを満たせないと思った理由です。2025年問題などと、遠い先の話のように語っていた課題は、目の前でした。

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全国に300余りとなった看護小規模多機能型居宅介護事業所(看多機)は、

  •  一体的かつ柔軟なサービスとして緊急時にも対応可能であり、
  •  入院の適応はないが、医療ニーズが高く在宅対応は困難な方の受け入れが可能であり、
  •  医師の指示下に、看護師が「通い」・「泊り」・「訪問看護」を適宜使い分けて医療処置が可能であり、したがって、
  •  効率的で効果的な質の良いケアが実現、できます。

「結の学校」では、看護と介護の各職員が、緊密に情報とケア方針について意見交換し、方針を共有することで、どなたにも真に必要はケアを提供できていると自負しています。

地域包括医療のコアともいえる在宅での看護と介護だけに比べ、看多機を活用することで、スタッフはより多くの時間を利用者と共有出来るが故に、心身の状態を健康と体調面のみならず、生活面や精神そしてスピリチュアルな面も把握できていると思っています。これらの包括的なケアによって、利用者の自立性が高まり、病状悪化の防止、他の健康障がいの予防も期待できそうに思っています。

少し、日常を述べてみます。
目下、看多機「結の学校」では、ケアマネージャーが登録29人のケアプランを作成します。泊りは9人まで、通いは18人までの利用者ニーズに応じ、柔軟なサービスを一元化して提供しています。自宅(在宅)でも看多機「結の学校」泊まりでも、連携している医師の往診は可能、つまり自宅では困難であっても、同じスタッフが看取ることが出来ますし、必要に応じて、医師の指示下に医療処置も可能です。介護・医療保険のどちらでも算定できるため、厚労省大臣が認める疾患および重篤な状態(ターミナル・急性増悪等の特別指示)での医療保険スライドが可能、そのような場合の介護保険は減算しますので、診療報酬(訪問看護料)算定となり、利用者の経済的負担への配慮もできます。人生の終焉を、制度にあわすのではなく、それぞれの個人のニーズにあわせたケアと看取りの経過を経験することは、スタッフのモティベーションを高めます。

さらに、制度上では、医療施設での滞在日数を短縮できるため、アッ!も少し医療介入が必要かな・・・という方を看多機が引きうければ、在宅生活に向けた退院指導とともに、ご本人やご家族の不安を軽減しつつ、在宅移行が可能、つまり病院では早期退院が、患者や家族では不安を解消しつつ在宅への準備ができるという双メリットがあります。また、このような介入が、病院と老健施設との連携をも強化できることから、利用者の安心の上に、将来の再入院と再入所を円滑化する仕組みも可能で、看多機を中心に、地域のcureとcareの効果的効率的連携が可能で、継続的看護が行えていると確信しています。

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目の前に来た平成30年度診療報酬&介護報酬同時改定を踏まえ、地域包括ケアシステムは地域共生ケアシステムに変換すべきです。「結の学校」は、「医療」・「看護」・「介護」そして「福祉」の隙間を埋め、新しいケアの体制とそれを支える人材の育成に邁進します。しかし、かつてのイギリスの「ゆりかごから墓場まで」政策が破たんしたように、放漫な医療・福祉政策は破たんします。「結の学校」は、シームレスな医療・福祉体制を、民間レベルの効率的な看多機+在宅/訪問看護を行政や異業種(たとえば葬儀社)との効果的な連携の仕組みを工夫し、住民意識の変革をも含む、官民一体型の地域共生をモデルを福島市から発信したいと願っています。

実際、開業には、鉄壁のような制度に悩まされました。が、以前から務めさせて頂いてきた看護連盟役員のお陰で、実践の看護は制度を作る政治と連携することの重要性をいささかでも理解できていたこと、連盟や看護協会関連の方々のサポートも得て、さらに政治サイドからの支援も頂けたと持っています。皆さまへの感謝を込めて、今後も努力してまいります。ホームページだけでなく、ぜひ、現場にもお立ち寄りください。歓迎いたします。

文責 一般財団法人脳神経疾患研究所 看護小規模多機能型居宅介護事業所
「在宅看護センター結の学校」 南東北福島訪問看護ステーション結 責任者 沼崎美津子

[財団ブログ]
起業家育成事業4期生の対談記事が掲載されました

日本財団在宅看護センター起業家育成事業 4期生の丸山美智子さんと、秋山正子さん(有限会社ケアーズ・白十字訪問看護ステーション)の対談記事が、雑誌「在宅新療0-100」2017年12月号に掲載されました。

訪問看護経験ゼロの看護師 丸山美智子さんが、なぜ訪問看護ステーションの開業を目指すのか。

ぜひ記事をお読みください。

雑誌在宅新療0-100_2017年12月号_丸山さん対談記事

※「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業は、在宅看護センター/訪問看護ステーションを起業する看護師の育成研修と開業支援を行っています。
只今、第5期生応募受付中。詳細は、こちらから

【詳細】 https://www.smhf.or.jp/hospice/zaitaku/recruit/
【申請】 https://system.smhf.or.jp/app/login/

 

[活動レポート ― 在宅看護センター]
シリーズ 日本財団在宅看護センター起業家育成事業の仲間たち2―福岡県宗像市ミモザ

事業所名:一般社団法人ミモザ
場所:福岡県宗像市日の里、JR東郷駅前
電話:0940-37-0046
E-mail :mimoza.hinosato@gmail.com
開業:2016年8月1日
代表理事:長澤祐子(看護師) 研修2期生

福岡県の2政令都市福岡と北九州の真ん中に、住宅地として発展してきた宗像市(人口96,730人 高齢化率22.5%)があり、その中央部に40年の歴史をもつ九州随一、人口2万弱の日の里団地(高齢化率34%)があります。

日本財団在宅看護センター「ミモザ」の開設は、その日の里団地入口にあたるJR九州本線東郷駅に隣接して開設された地域センターと同時でした。

今年、わが国21番目のユネスコ世界遺産に登録されました宗像大社は、車でなら10数分、天照大神の娘とされる三柱の女神様をお祭りしています。「ミモザ」は、昨年、世界遺産登録の大詰めが迫る頃にオープンしましたが、それとこれは関係ない・・・残念ながら。が、福岡市が拠点だったのに、何故、宗像?ですね。

在宅活動中、東郷駅前再開発計画を耳にした長澤は、以前から温めていた多世代交流拠点としての在宅看護センター構想を提案、地元の方々と行政の賛同を得て採択された提案が「ミモザ」となった次第です。地域センターは、地元住民の様々な集会、活動の場であり、隣は駅密着の保育所です。「ミモザ」にスタッフがいる時間帯は、地域センターとの間のドアは開けっ放し、お隣の保育所を含め、老若男女の交流を眺めつつですので、世代交流の雰囲気プンプンです。

リハビリ1しかしながら、提案はウエルカムだったものの、地盤なき地での旗揚げは厳しいものもありました。総合病院集中ケア室(ICU)、障がい児/者施設、教育職の後、在宅看護に転じ、十分経験を積んで、満を持して開業したものの、在宅看護そのものに対しても、日本財団在宅看護センター「ミモザ」に対しても認知度はすこぶる低く、真っ白な予定表の前で、大きなため息も出ました。

が、『地域センターで、多世代交流と在宅看護の啓発、今までなかった多職種連携を創出し、高齢者も障がい者も、地域の人々がまるごと住み慣れた街で、それまで通りの生活を続けられる支援を確立したい・・・「あなたがいてくれたから良かった」と喜んでもらえる看護を確実に提供できる』ことを忘れず、地道な地域交流の結果、今や多忙な日々となっています。病院での急性期医療cure、生活の場での医療施設や行政の中の保健分野各専門家と協働、住民ニーズの把握と可能な調整、病気や障がいだけでなく、その他諸々悩みを抱えた人々を支え癒す看護care、それが目指してきたものだと自負しています。

先日、肺がん末期の女性の一人娘の高校最後の演奏会参加を、主治医との調整下に看護師、理学療法士、そしてご家族(夫、両親、姉)の付き添いで実現しました。やればやれる!なせば成る・・のです。関係者は、皆、長時間の緊張を強いられましたが、在宅看護師冥利に尽きます。ご本人は、1か月後に去られました。が、ご家族には沢山の思い出を、私どもにはたくさんの学びを残して下さいました。

最近、お看取りも増えています。人生最後の道をゆるゆると歩まれる伴走です。しっかり関わることで、最後に残っていたご希望をかなえられることも多く、在宅看護/訪問看護の力・・本質を実感いたします。

無題

開業1年、地区コミュニテーセンターからの講演依頼も増え、地域住民の方々への学習会やリハビリ体操教室も定例化しています。行政と地域からの信頼を基に、「ミモザ」は「街の健康と保健の相談室」としての機能を充実しつつあります。一層の努力を致しますが、皆さまのご支援もよろしくお願いします。

一般社団法人「ミモザ」
長澤祐子記

 

[活動レポート ― 在宅看護センター]
シリーズ 日本財団在宅看護センター起業家育成事業の仲間たち1―一般社団法人街のイスキア 訪問ナースステーション

20171109_イスキア_石川さん

事業所名: 一般社団法人街のイスキア 訪問ナースステーション
場所:東京都目黒区中目黒5-1-19 1階
電話:03-6303-4894
E-mail:kango@isukiatokyo.com
Web : http://isukiatokyo.com/
開業:2016年4月
管理者(所長):石川麗子 研修1期生

「街のイスキア訪問ナースステーション」は、目黒区を拠点に、主に高齢者への訪問看護・リハビリテーションを行っています。

「出会いを大切にするとともに、よく話を聴き、その方にとってのニーズを大切にしながら、丁寧なケアを行う。
”食はいのち”としてとらえ、最期まで”口から食べられる”ことを支援する。
介護する家族の心と身体の健やかさを護る。」

このことを理念に掲げ、2016年4月より事業を開始いたしました。

開所式

ステーション名の由来は、青森県で「森のイスキア」を拠点に、慈善活動をされていた故佐藤初女氏から頂きました。
それ故に、「イスキア」の名に惹かれ参加してきたスタッフも多く、昼食にはおむすびを握ったり、炊き込みご飯をつくったり、豚汁を作ったり・・・・一同共に食卓を囲むことも多いのです。「同じ釜の飯を食う」ことで、チームとしての繋がりを保っているように思います。

食のイスキア

所長石川は、緩和ケア認定看護師です。
緩和ケアや看取り・グリーフケアに力を入れたいという想いもあり、在宅でお亡くなりになる方やご家族へのケアも、心を込めて行わせて頂いています。開業1年半の現在、毎月1~2件のお看取りをさせて頂けるようになりました。ご遺族の希望に応じて、遺族訪問も行い、それぞれのご家族の悲しみが、時間とともに変化していくのを見守らせて頂けるようになりました。お亡くなりになった後をも支えることができるのは、在宅ならではのケアの妙だと感じています。

本年は、禅茶の先生をお招きして遺族会を行いました。
お集まりいただいたご遺族に献花・献菓子をして頂き、共にお茶をいただきました。自分の想いを話し、静かにお茶のお点前を観るという厳かな会は、それぞれの悲しみを癒すひと時となったようでした。会の後半では、スタッフお手製のおむすびを食べ、あたたかな気持ちとなってそれぞれが家に戻られたように思いました。

遺族会

こうして、「街のイスキア訪問ナースステーション」が生まれて1年半が経過しました。
一年365日毎日24時間のカバーを心がけ、寸時も休まず、在宅でのケアをなさっておいでのご家族の気持ちと、そしてお身体の負担を少しでも軽くできることを目的に「快護塾」をなるものも行っています。ここではケア・介護する人もケア・介護をうける人も、互いが心地よく共存できるためのちょっとして技術が知識を提供します。時には、アロマテラピーなども取り入れ、簡単にリラックスできる方法、秘伝!を工夫したり伝達したりしています。

「街のイスキア」が、どなたかの心とお身体の支えになれるように、日々、雨にもマケズ風にもマケズ、私たちは自転車をこいでいます。

お気軽にお声をおかけください。
「街のイスキア訪問ナースステーション」ホームページはhttp://isukiatokyo.com/

毎月イスキア通信を発行しています。最新のイスキア通信はこちらから
http://isukiatokyo.com/2017/10/04/isukiatuushin-17/

2017.11.07 石川麗子記

[活動レポート ― 在宅看護センター]
2017年度「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業開講式を行いました。

地域に根差した在宅看護事業所を企画・運営できる経営力をもった看護師の育成を目指す「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業は、6月5日に開講式を行い、4期生15名を迎えました。

冒頭、本事業を全面的に支援くださっている日本財団の尾形武寿理事長より、「これまでに開業した先輩たちとのネットワークを活かし、業を興すという大きな挑戦に立ち向かって欲しい。そして残された人生を自宅で過ごしたいという療養中の人々や高齢者の望みを叶えるべく、インクルーシブな社会を一緒に作りましょう。」と祝辞をいただきました。続いて当財団会長の紀伊國献三から、「まわりにある多くの問題を解決するために、たとえできることがその一部だとしても、できるだけ大きな夢を描いてほしい。そして、起業とはすべての責任が自分にあることを自覚してください。」と激励がありました。

受講者代表からは、「修了式には、看護力の増強はもとより、経営力・判断力・コミュニケーション力・コーディネーション力を十分修得し、またそれらを行使して、地域に根差した在宅看護事業所を開設し、多職間協調も視野に、人々が必要とする看護を365日、24時間提供することを声高らかに約束できることを目指して自己研鑽に励みます。」と力強い決意表明が示されました。

受講者代表の挨拶

受講者代表の挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから8ヶ月の研修が始まります。来年の今頃には、4期生による新たな在宅看護センターが続々と開所し、1,2,3期生による既存の「日本財団在宅看護センター」に加えてのさらなるネットワーク化が全国に拡充されることでしょう。

全員で記念撮影

全員で記念撮影

 

 

 

[活動レポート ― 在宅看護センター]
3期生初の開所式「なにわ訪問看護ステーション」

2月25日、雲一つない青空の下、日本財団在宅看護センター起業家育成事業3期修了生の田中千津子さんの「なにわ訪問看護ステーション」の開所式が執り行われました。

ステーション名は田中氏にとってなじみの深い大阪・なにわで『七色の笑顔が輪になって支えあえる』ようにと名付けられました。

図1

田中氏は東住吉森本病院内科病棟、淀川キリスト教病院ホスピス病棟、訪問看護ステーションなどで15年以上の幅広い看護の経験を持ち、学生時代からの仲間であり、理学療法士・介護支援専門員である理事と共に起業を決意されました。8か月間の研修受講中から立ち上げ準備を入念に行い、先月1月に研修修了後、3期生初の開所式となりました。

8か月間の研修では、単なる知識の獲得ではなく、事業所を起業・運営するのに必要な看護師の意識改革を目指し、行政社会力、事業運営力に重きをおき、社会性豊かで、多種多様な保健専門職や行政・地域社会との連携を持つことのできる看護師を育成します。

https://www.smhf.or.jp/hospice/zaitaku/

そして修了後は、地域保健のハブになりうる「日本財団在宅看護センター」を起業・運営し、阿倍野区のように高齢化し、健康状態が低下しつつも在宅で暮らす地域の人々の多様なニーズに対応します。​​これまでに1期生・2期生、あわせて26名が修了し、20か所の「日本財団在宅看護センター」が設立されてきており、更に1月に修了した3期生9名の1番乗りとして田中氏がセンターを開所いたしました。(詳細はこちらまで→ https://www.smhf.or.jp/wp-content/uploads/2014/06/201609sasaheal13-web.pdf  )

 

 

開所式には、元上司であり、京都大学大学院教授の田村恵子先生が、病院で緩和ケアに従事していた時の田中氏を振り返り、「ある方のケアの中で、今でも大泣きされたことを覚えている、あの時の涙が今の瞬間につながっていると感じる」と話されました。更に、本事業の心強いサポーターでもある、厚生労働省関東信越厚生局医事課・​地域包括ケア推進課併任課長武末文男氏が開業地、文の里周辺の高齢化や在宅医療の需要の高まりに触れ、これからの活躍に力強いエールを送りました。

他に元同僚や地元の方々、本事業の先輩や同期生が全国から駆けつけ、大勢の皆さんが田中さんの門出を温かくお祝いしました。

 

集合写真

IMG_2059喜多理事長とツーショット

 

「24時間365日の安心、暮し・希望・一人ひとりを大切に」をコンセプトに、地域でケアを必要とする皆様を24時間365日支える、なにわ訪問看護ステーション。

今後の活躍にご期待ください!

事業所概要:

一般社団法人 在宅看護センター関西 なにわ訪問看護ステーション

【所在地】 〒545-0004 大阪府大阪市阿倍野区文の里4丁目19番20号

【電話番号】 06-6625-6601

【事業内容】 医師の指示による医療処置、療養生活上の相談・支援、健康状態の観察、リハビリテーション、エンドオブライフケア、家族支援、在宅移行支援、ご家族へのケア

【ホームページ】 https://zaitakukango.jimdo.com/

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[活動レポート ― 在宅看護センター]
公開講座「在宅医療・看護の実践者から」開催報告

2017年1月27日~28日、4回目の公開講座は、プログラム1では、「起業家育成事業修了生による実践報告と事業説明会を、プログラム2では、在宅緩和ケア医4名による講演という2部構成で行いました。

2014年より開始した「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業の修了者は、1月末に修了した3期生を含め35名となりました。1期生、2期生あわせて20名がすでに訪問看護ステーションを開業しています。

本事業は「看護師が社会を変える」というスローガンを掲げています。修了生は、それぞれの地域で、地域医療を支える在宅看護を行っており、今回の実践報告では、起業した1期生3名、2期生2名が本起業家育成事業の受講の動機、起業に至るまでの
経過、起業後の訪問看護実績、行政との連携、地域での啓発活動など幅広い報告を行いました。

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山本志乃氏(2015年開業/㈱在宅看護センター横浜/1期生)

 

その他講師

大槻恭子氏(一般社団法人ソーシャルデザインリガレッセ 代表理事/1期生/兵庫県)

黒澤薫子氏(一般社団法人ハーモニーナース 代表理事/2期生/茨城県)

赤瀬佳代氏(合同会社岡山在宅看護センター晴 代表社員/1期生/岡山県)

長澤祐子氏(一般社団法人ミモザ 代表理事/2期生/福岡県)

 

2日目のプログラム

渡邉淳子先生(わたクリニック院長)

東京の下町、葛飾区で2002年にクリニックを開業。「家で最後まで過ごすことは、日常の中に死があるということ、患者さん・家族の望む生き方を支えることを一番大切にしている」と語ります。在宅で24時間症状緩和を行うには多職種との連携は必須で、中でも看護師の力がとても大きいと言います。

在宅医療の要である看護師には、「その人が生き切るお手伝いをすること、医師と患者家族をつなぐ役目、多職種のまとめ役、本当の思いを感じ取れる心の多様性・柔軟性をもつこと、医療・看護・生活についてきちんとアセスメントできること」を期待すると伝えました。

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 渡邉淳子氏

 

川越厚先生(クリニック川越院長)

在宅での看取りには「死の教育」が必要である。医療者は、「死とは何か、最後の日々をどのように過ごしたら良いか」という情報を与え、個人が自分で選択できるように支援を行う。また、相談外来時、準備期、開始期、安定期、終末期、臨死期、死別後とそれぞれの場面で行う教育内容の整理が必要と語りました。

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二ノ坂保善先生(にのさかクリニック院長)

在宅ホスピスの仲間は「患者・家族のため」にチームを作りあげていくことが大切であり、医療・介護職以外にもボランティアの役割も大きいと言えます。ボランティアは、「デイホスピス、訪問診療の同行、聞き書き・代筆、留守番・見守り、イベント同行」など、その方の生活を豊かにする役割があります。

20年以上携わっているバングラデシュと手をつなぐ会の活動や、世界の緩和ケアについて情報を得ることができるサイト、eHospice を紹介し、西洋諸国だけでなく医療資源の少ない貧しい国で行われている医療、緩和ケアから学ぶことがあるのではないかと、視野を広げることの大切さを伝えました。ホスピスケア・緩和ケアは人権問題に結びついていてること、病気や障害のため自分の人生を全うすることができない人が、人間らしさを取り戻そうとする医療であると述べました。

 

船戸崇史先生(船戸クリニック院長)

20数年在宅医療を行う中で、患者さんを通して学んだことを在宅医療からのメッセージとして事例を交えて話してくださいました。自らもがんを経験し、患者さんとの距離が近くなったことから、失敗、挫折、困難を経験した方が患者のつらさが分かる良い医療者になれるのではないか、人は本当にやりたいことをやるために生まれ生きているのではないか、がんなどの病気や困苦は、本来の使命への気づくために存在しているのではないか、との独自の考察を述べられました。

起業する看護師に対しては、「先の読める看護師、その存在が生きがいになる看護師、人間力のあふれる看護師、夢を語れる看護師」になってほしいと述べられました。

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船戸崇司氏

 

在宅医療を実践している医療者から、在宅医療、訪問看護、緩和ケアの実際について話を聞く貴重な2日間となりました。「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」の4期生を只今募集しています。詳細は、こちらをご覧ください。

https://www.smhf.or.jp/news/news_hospice/news_zaitaku/6676/

 

[活動レポート ― 在宅看護センター]
「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業第3期生の修了式

地域包括医療制度の中核となる在宅看護センターを起業する看護師の8か月間にわたる長期研修の修了式を挙行しました。「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業3期生は、それに先立ち、今週起業計画の発表(https://www.smhf.or.jp/category/blog_chair/)を済ませています。

冒頭、日本財団笹川陽平会長の式辞(代読)では「起業して経営者となり、組織を運営しながら医療・福祉をつなぐハブとして、センターを立ち上げる皆さん、ケアの最先端の看護師が地域を担う中核になることはこの国では画期的なこと。それぞれの地域で変革をおこしてほしい」との壮大な期待を賜りました。

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修了証授与に続き、公益社団法人日本看護協会坂本すが会長から「経営者になるあなた方は、これからは自分が看護をしてはいけない。人を動かし俯瞰し、事業の強みと弱みを分析・評価し、絶えず変化と改善を求め、更に地域の信頼を得なければならない。」とリーダーシップを鼓舞するお言葉をいただきました。

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最後に受講生を代表し片岡順子氏が謝辞を述べました。

「本事業の『看護師が社会をかえる』という熱い理念に突き動かされ、全国各地から受講した私たちは、キャリアや生活環境も経験してきた文化も異なりますが、看護師としての誇りと看護の可能性、そして自分が住む地域の将来をより良くしていきたいという強い思いを共有しています。今や何にも代えがたい、この8か月の学びは、まさに学際的で、改めて学ぶ喜びを知る時間でもありました。」「各地での先進的地域医療や熊本地震災害支援の見学・実践研修は、座学やオーソドックスな実習とは違った大きな学びでした。また、財団が長らく続けてこられたハンセン病対策の一環を垣間見た国立ハンセン病療養所の見学では医療職として殊更に正しい知識を持つ大切さに加え、偏見差別を解消するためには、五感に刻まれた揺さぶられる感覚を生涯忘れることなく同じ人間としての尊厳をどう考えるかを伝えていかねばならないと痛感しました。本研修を終えて、すでに起業された先輩を含め、在宅看護界の先達からの教示も、各センターの発展と看護の未来を担うため、私どもも、人材育成と共に共通の目標に向かって精進する決意を固める機会となりました。」としめくくり、近い将来の起業への決意を述べました。

 

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大きな希望と目標を胸に3期生の9名が着実な一歩を踏み出します。

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