[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
マダガスカルにおける日本人医療チームによる活動

2016年2月3日~23日まで、学校法人昭和大学の医療チーム(医師7名、看護師3名、事務局2名、学生4名)が子どもを中心とした口唇口蓋裂治療のため現地で活動を実施しました。

アンチラベ市のクリニックアベマリア病院には日本人シスターが勤務しており、今回は20名の手術が行われました。昨年度より同大学医学部大学院に留学中のマダガスカル人医師がチームに参加し手術を実施し、術後の回復も良好という報告を受けています。

支援者のお蔭で手術は「無料」、術後の傷跡も目立たないという口コミが広まり、遠方から、また子ども以外に成人の患者さんの受診も年々増えています。
さらに口唇口蓋裂の患者さんの他に、別の病院で治療を断られた患者さんも評判を聞きつけ受診されています。限られた時間、環境下のため手術や治療が行えない場合でも、日本人医師による診断だけでも受けたいと、患者さんとその家族が受診されるケースも多くなっています。

当初11月に現地活動を予定していましたが、直前にフライトキャンセルがあり、2月に延期となりました。フライトもパリ経由に変更、テロ事件から間もないパリで1泊、安全性を最優先し空港ターミナル直結のホテルに滞在となりました。フライトがパリ経由になった時点で、荷物の個数を減らし、1種類の医療器材も複数の荷物に納め途中で紛失した場合でも対処できるようにしたそうです。
また重要な器材はスタッフ個人の荷物に分散し持ち込み、器材用トランクも別に準備しました。
往路、パリ空港で大学事務担当のスーツケースが紛失、翌日の出発までに見つからず、利用航空会社の手配で1週間後に空路、陸路を経てアベマリア病院に到着しました。よく届いたとチーム一同で感心したそうです!

手術を受けた子どもたちと家族に見送られて

手術を受けた子どもたちと家族に見送られて

[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
コートジボワールにおける学童皮膚検診活動

西アフリカに位置するコートジボワールは、マイコバクテリアによる感染症のブルーリ潰瘍(BU)およびハンセン病が蔓延しています。ブルーリ潰瘍の特徴として皮膚の潰瘍化があげられ、早期診断による治療が重要といえます。診断の遅れにより治療後、障がいが残るため、15歳未満の学童への早期診断、障がい予防への対策が必要とされています。
今回、N T D s( Neglected Tropical Diseases)の蔓延国における支援として、現地の学童皮膚検診プログラムの活動支援を行いました。

検診活動の成果および状況

アニェビ州Adzope地区で選定した16村の49の小学校で4歳~15歳の学童を対象に実施されました。
今回の検診活動で、ブルーリ潰瘍の患者は発見されませんでしたが、ハンセン病の患者が1名発見されました。12歳の女子でMB(多菌型)、障がいが少し進行しつつあることが分かりました。治療にはMDT治療薬を配布、地域のハンセン病プログラム担当が治療のフォローアップを行うことになりました。調査チームはさらに患者宅を訪問、家族全員の検査を行いましたが、本人以外の家族にハンセン病の兆候は見られませんでした。
検診を受けた学童の80%が皮膚部分の感染症(白癬)が認められましたが、ブルーリ潰瘍とハンセン病は蔓延していない地域であることが明らかとなりました。

本活動は「地域社会における持続可能なプロジェクト」を目指しており、病気に対する予防、発見後の治療体制確立、フォローアップ実施の基礎を構築できたといえます。

ハンセン病の診断を受ける12歳の女子

ハンセン病の診断を受ける12歳の女子

[活動レポート ― 公衆衛生の向上]
活動レポート

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